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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

残業0は可能なのか

少し前でしたが、在任中に残業0を実現してなおかつ業績もアップさせたある会社の元社長のインタビュー記事を新聞で読みました。
私もよく知っている女性用ランジェリーメーカーですが、副社長になった1991年に週に一度のノー残業デーを実施して、その後2003年からは全面実施しているとのことです。
きっかけは、副社長就任当時、残業が当たり前でしたが、これでは、効率の悪い働き方を改善する機会を奪うのと同じと考えたことだそうです。
企業はトップダウンなので、社員自ら働き方を変えることは難しい。経営者が意識しない限り残業0は実現しないとも語っています。

残業0にしたとしても部下に締め切りは守らせ、その結果最初はきついけれど仕事の処理スピードは確実に上がる=生産性も上がるということで、日本のホワイトカラーは今の5倍は生産性を上げられるとも語っています。
始めた当時は反発もあったそうですが、終業時刻には自らオフィスの電気を消してまわり、残業が発生した部署に対して、原因を答えが出るまで徹底的に議論させ、罰金としてその部署のボーナスの予算も削ったと言いますから、社員にとっては大変なことだったと思います。
社長が帰った後でオフィスに戻って仕事をしたり、自宅に仕事を持ち帰った人もいたようですが、「そういう人は頼むから会社を辞めてくれ」と会議で言い続けたと言いますから、その徹底
ぶりと執念はすごいですね。
1日2時間の「がんばるタイム」を設けて私語も喫煙も禁じたところ、集中するために頭が痛くなるという意見もでましたが、社長としては、もし8時間も一生懸命働いたら、そもそも残業する余力なんてないんだということを言いたかったそうです。

私もかねてより、仕事の時間と質の問題について疑問に思っていました。
今の時間に対する給料制だと、要領よくさっさと仕事を終わらせた人より、仕事のスピードが遅く時間がかかって残業している人の方が、残業代、しかも割増賃金をもらえることがあるからです。
実際、会社員時代に要領の悪い人というのを何人もみてきました。
前述のような会社だと、多分、仕事のスピードの遅い人は自然と淘汰されてしまうのだとも思いますが、個々の意識と努力によってスピードアップということはかなりの部分で実現できるのかもしれないとも思います。
確かに、自分のことを顧みても締め切り間際になって急にやる気が出て仕事を片付けるなんてことがあります。
時間がないと時間配分や優先順位にも気を使うようになり、能率もアップするのかもしれません。
残業0が実現できれば、最近言われるワークライフバランスなどすぐ実現できそうですし、子育て、介護などを抱える社員も働きやすくなるし、会社は残業代を払わなくてすむ、いいことずくめだと思います。
ただ、スピードや効率だけを強く追い求められると、それについていけない人の処遇はどうするかとの問題が出てきますから、企業の人事管理は難しくなりそうです。
適材適所ということを徹底するしかないのかなと思います。

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