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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

休職して大学院に進学した場合の保険関係

以前、「自己研鑽のための休職」という記事を書きました(過去記事参照)
それについて、守秘義務に配慮しつつ原稿にまとめて昨日所属する社労士会支部の研究会で検討してもらったところ、社会保険は資格喪失するんじゃないの?とご指摘をいただきました。
私は、手続業務をほとんどやらないので、この種のことにうとく病気休職の場合と同様に考えていましたが、そうではないのですね。
病気休職の場合は、休業直前の標準報酬月額をそのまま適用して会社も本人も社会保険料の負担を今までどおり負います。
無給になっても標準報酬月額は変えず、傷病手当金などの給付の額が下がらないように配慮するわけです。

しかし、もし大学院の学生となったような場合は、現実に労務の提供がなくなるため、実態としては労働者ではなくなります。厚生年金、健康保険はともに労働者のための保険制度ですから、(厚生年金保険法第1条、健康保険法第1条)労働者でなくなれば、会社に在籍していたとしても資格は喪失となるという考え方です。
これについては、今日、その事業所管轄の年金事務所に問い合わせをしてみました。
すると、適用調査課の方が、年金事務所の疑問に本省が判断して答える疑義照会回答の中に、以前、同様のものがあったと教えてくれました。

病院の看護助手をしていた人が休職して看護学校に通った場合の例で、学業に専念するため労務提供がなく実態として労働者ではなくなるので、被保険者とはならないとの回答があったということです。
大学院などに進学した場合も同様だと考えられるとのことでした。
確かに、学生という身分になれば、そのとおりだなと思います。手続にうとい私は、ついでにハローワークにもお伺いを立てました。学生になったら会社に在籍していても資格喪失ですよね、と聞いたら、ちょっと間をおいて、何やら確認なさったようでしたが、そのとおりですというお答えでした。
通常、発行すべき離職票も必要ないとのことでした。もし、学生になったのなら、通常の失業とは違うからです。
学生にならなくても、実態として労務提供がない場合は同じように考えるんだろうかという疑問もありますが、法律上は「労働者」ということが第一の資格要件ですから、個別の案件ごとに実態をみて判断していくことになるのだと思います。
研究会のみんなの意見を聴きたくて書いた原稿ですが、私の不明を指摘してもらい、そして大いに勉強になったのでした。みんなに感謝です。

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