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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「成功報酬」という考え方

社労士が不正行為に加担したとして又は自ら積極的に不正を行ったとしてメディア等で問題になることがあります。
多くは、助成金の不正受給や障害年金の不正受給についてです。
社労士会には苦情処理委員会があり、時々会員に内容が知らされて注意を喚起することがあります。
私の所属する社労士会でも、障害年金に関する診断書を脅迫的態度で書かされたとする医師からの当該社労士に対する苦情があったと聞いたことがあります。
社労士は障害年金請求の手続の代理ができますが、多くの場合それほど高くはない着手金を受け取り、受給ができるようになったら「成功報酬」をもらうというようなやり方をしているようです。
「ようです」というのは、実は私は障害年金の請求手続代行をしたことがないからです。

障害年金の請求代行をしている社労士は回りに何人かいますから、報酬の受け取り方など以前に聞いたことがあるので、そんなところが一般的だとは知っています。
そのやり方で、特に疑問に思いませんでしたが、先週所属する研究会の例会後の懇親会の席で「成功報酬とするから、不正に手を染めたり受給させようと無理をする社労士が出てくる。請求は手続なのだから通常の手続業務と同じように、その手間隙についてだけ報酬を受け取るべきだ」との自説を言う会員がいて、確かに一理あるかもと思いました。
障害年金の場合、権利が発生した時点にさかのぼって受給ができます。時効が5年なので、最大5年分の過去の受給分が一時金として支払われる場合もあり、時にはかなりの高額となる場合があります。
受給が決まれば、以後障害の状態が同様に続く限りずっと受給できますから、障害が固定している場合など将来にわたって相当額を受け取ることになります。しかも、老齢年金などと違い税金がかかりませんし、仕事をして収入を得ても減額されることはありません。(20歳前に障害を負っている場合は除く)

その席でも知り合いの社労士が、それほど報酬を求めなかったのに、お客さんの方が感激して〇百万円支払ってきたという話がでました。
かくして、障害年金の相談を受けた場合、依頼者の利益=自分の利益になるようにと受給できるように社労士は奔走することになります。
しかし、そこで仕事として努力することは当たり前として、通常の仕事内容を逸脱する形で何らかの無理をするのは間違っていると私は思います。
障害年金受給の要件は法律で明らかにされています。
要件にかなえば受給できる、かなわなければ受給できない。そこに何らかの恣意的要素が入る余地は本来はあってはならないはずです。現実はどうもそうではないらしく、審査請求や再審査請求で不支給がくつがえることもあり、誰がみても白黒はっきりできるというものではないらしいのですね。

そこに、社労士の「腕のみせどころ」があり、行き過ぎた場合不正受給にもつながるという構図があるようで、前述の会員は「成功報酬」をやめればそんなことはなくなるだろうと言うのです。 確かに、さかのぼったりして多額の年金を受け取ったとしても、それはその人の正当な権利があったからで、代理事務を行った社労士は本来の代理業務にかかる報酬を受け取ればそれでよいとする考え方もわからないではないですね。
うーん。そうすると、私の場合、時給〇千円を目安に仕事をしているので、もし依頼がきた場合、請求の手続に関してかかる時間はこれぐらいだからこれだけの報酬ですと言う。受給できなかった場合もそれをいただくわけで、お客さんはどう判断するだろうかと思います。成功報酬はなくても、不支給という決定がでてもそれなりの報酬になると思います。しかし、成功報酬がないから受給が決定した場合には結局はかなり安くなると思いますが、当座の費用が安い社労士に多分流れていくんだろうなと思います。
報酬の決定というのは実に難しい問題だと思うのでした。

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