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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働契約法は話しにくい。

4月1日から継続的な更新を続けて5年を超えた有期契約労働者が、申し込めば次の期間から無期契約になるという労働契約法の改正が施行されています。
明後日、講師を務める講座では、パートタイマーの方に知っていただきたい法律知識をお話する予定なので、当然労働契約法の改正部分にもふれなくてはならないのですが、限られた時間内に他の様々なポイントとともに話すのは、実に難しいなと思います。
そもそも、労働契約法という法律は労基法や他の労働法にはない労働契約に特化した特別法ですが、もともとはほとんどの条文が裁判例で確立された判例法理です。
このあたりのことも、私にはすんなりイメージできますが、法律知識のまったくない人にとっては、判例法理と言われてもぴんとこないでしょう。
それをわかりやすくイメージしてもらえるように短時間で話すということは難しいということが、しゃべりのシミュレーションをしてみてわかりました。

人にわかりやすく手短に話すというのは一種のスキルだと思いますが、まずは、自分の理解度を上げるのが第一歩だと思います。
その上で、自分が理解したことをしゃべり言葉に直して伝えればよいのです。しゃべり言葉に直すというのも一種のスキルだと思いますが、このあたりは結構人によって能力差があると思います。書籍や条文、判決文などをそのまま語ったところで、普通の人はほとんど理解できないだろうと思いますから、それをどう表現を変えてわかりやすくしかも正確に伝えるかが重要です。
というわけで、労働契約法を伝えるのが難しいと思ったら、書籍、条文を読んでみる。まずは自分の理解を高めるのです。もちろん、過去、何度も読んでいますが、今一度読んでみます。
『労働法』(菅野和夫 弘文堂)最新版には、かなりのページ数をさいて労働契約法について書かれています。

社労士になったときから必要なときに何度もひっくり返して読み込んできた本ですが、最新版のこの部分はまだ読んでなかったとひととおり読んでみました。
そこでは、労働契約について、
①労働力の提供と報酬の支払という権利義務関係、②組織的労働関係における権利義務関係、③誠実配慮の関係における権利義務関係があるとしています。
①は労働契約の一番目に見える部分、②は企業という組織の中で行われる労働のために、企業秩序を守るという中で発生する人事権、業務命令権、企業秩序・懲戒権、③は、労働契約という人的・継続的性格ゆえにある、互いが誠実に行動する義務というわけで、どれも私にとってはおなじみのことなのですが、このようにあらためて体系的に頭の中で整理されていたわけではないので、さすが、学者先生は違うと思います。
しかし、これをそのまましゃべっても「何だかわかりにくいなー」と思われるだけでしょうし、限られた時間内に契約理論そのものを話す時間などはない。
さて、どうしようか。もう、明後日に迫っているのに考え込んでいるのでした。

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