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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社労士は法律家か?

先週、所属する社労士会支部の例会に行ったときのことですが、今月初旬に埼玉県社会保険労務士会の総会があり、支部の代議員として出席して質問した会員の報告がありました。
支部の総会は構成員なら誰でも参加できますが、県会の総会は支部の所属会員数に応じて割り当てられた代議員のみが出席できます。
私の支部でいえば毎年10人前後ぐらいの人が代議員に選出されます。
開業間もない頃、「総会」というのは構成員全員に開かれているものと思っていたので、どうして代議員制なんですかと質問したことがあります。
すると、「みんなが来ちゃったら会場の確保も大変だから」というお答えを大先輩からいただきました。
その後、懇意になったある会員からは「逆だよ。出席会員が少なくなっちやうからじゃないの?」とも言われ、その真偽のほどは私にはわかりません。

さて、冒頭の報告内容ですが、何人かの報告の中の一人で、「私は社労士は法律家だということをはっきりさせたいということについて質問しました。世間では単なる「手続屋」と見られているようなので・・・」というような内容を話した会員がいました。
「法律家」、「手続屋」、いずれの言葉にも私は違和感を感じました。
それを話した人はとても温厚ないい方で、私も懇親会などでいつも楽しくお話できる会員です。その方についてどうこうということではないのですが、言葉にひっかかりを感じたということです。
「社労士は法律家か?」言うまでもなく労働・社会保険諸法令に関する国に認められたプロ(国家資格である)が社労士ですから、その範囲の法律には精通しているのが当たり前です。
でも、「法律家」と言うともっと幅広く法律全般に精通しているというのが私のイメージで、弁護士とか、大学の教授とかしかないかなとも思います。

そのときに、ふと、思い出したのが試験に合格した翌年の1月にある個人の社労士さんが主宰する開業セミナーを受けたときのことです。いろいろな社労士が様々な内容について講義をしてくれたのですが、そのうちの一人が「社労士は法律家なんかではありません。実務家であるべきです」とはっきり言ったとき感じた違和感です。
その方は、実務に精通してこそ社労士だと言いたかったのだろうと、自分が実際に開業して仕事をするようになってからは腑に落ちるところがありますが、当時は違和感を感じたのでした。
実際にお客様と接すると「違法か違法でないかのか」というところを皆さん実に気になさいますから、その点ではずばり法律論が必要です。しかし、法律論だけでは解決できないことも多いですし、保険関係など「実務」を求められることも多くあります。

「手続屋」という言葉にかすかな蔑視の匂いがしますが、労働・社会保険法令に関する手続業務は社会保険労務士法に規定されたただ一つの社労士の専権業務です。電子申請による簡略化やマイナンバー法により今後縮小していく可能性もありますが、まだまだ書類作成・届出代行を求める人は多いと思います。社労士としてはけしておろそかにしてはいけない業務だと思います。というか、絶対に死守していくべき業務だと思います。
かくいう私めは最初から手続はいいやと仕事を選んでいましたが、今ではちょっぴり反省しています。回りを見てみれば、何でも貪欲に仕事をした人が成功していますから。
社労士は実務家だの法律家だのという前にサービス業ですから、お客様の求めに応じてどちらも正確に迅速にできなくてはいけないと私は思います。
私の見る限り、実務に精通している人ほど法律を軽く見て、法律に精通している人ほど「手続」を軽く見る傾向があるような気がします。
今の私は、どちらもにも精通してこそ本物の社労士だと思っています。

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