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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働契約法改正を勉強する

労働契約法の改正について、いろいろ厄介だなというのは過去記事にしました。(参照)
私が就業規則を作成するときには、パートタイマーがいる場合には必ず別規程を作りますので、今般の改正により見直さなければならない点などいろいろありそうです。
ということで、自分なりに情報は集めていますが、ある出版社でそれに関連するセミナーが来月開催されるのを知って行くことにしました。
ある弁護士さんが講師で、このほど出版されたご自分の著書をテキストしていて、それが昨日受講票とともに届きました。
なんと、「№1」でした。そんなに早く申し込んだという意識はなかったのですが、ちょっとびっくりです。
とりあえず、テキストとなっている本をざっと一読してみました。
私もそれなりに勉強していますから、それほど目新しいことはないのですが、弁護士さんというのはやはり法律的な書き方といいますか、根拠となる条文、判例、出典先などをきちんと明記した上で解説を加えてくれますし、テーマが就業規則にしぼられているので、申し込んでよかったと思います。

さて、一読した中で私が考えていなかったことなどもありました。
だから、勉強するかいがあるわけです。
有期労働契約を更新し続けて5年を超える期間がきた場合には、その期間の初日から満了日までの間に、次の契約期間から無期契約にしてほしいと申し込むことができて、申込=無期契約の成立となり、会社は断ることができず、自動的に次の契約は無期契約になるというのが今般の改正です。
もし、労働者側が、自由な意思に基づき申込をしなかった場合、即ち申込の権利を自ら放棄した場合、後から申込をすることができるでしょうか。
この本では、「信義則に反するものとして認められないケースもあるでしょう。」とあります。
有期労働契約のまま更新する対価・メリット」を得ておきながら、後から無期への申込をした場合には、特段の事情がない限り、信義則違反として権利行使は許されないと考えるべきではないかと書かれています。

厚生労働省のHPには、その契約期間中に申込をしなかった場合は、次の更新以降でも無期転換の申込ができますとあります。(
参照)
同じ期間内で、いったん申込をしないと言った後、やはり申し込むと言った場合のことなどは書かれていません。
本に書かれているのは、「私はこの期間中に5年を超えますが、次の契約期間も有期契約としてください」と言って、意思表明した後、又は、次期以降の契約書を有期で取り交わした後に「やっぱり、無期への転換を申し込みます」と言った場合を想定しているのでしょうか。
そもそも、申込権を放棄することに利益を得るような労働者とはどういう場合なんだろうと考えてしまいます。
無期契約をしても退職の自由は保障されていますから、有期契約より無期の方がよいと思うのですが・・。経営者側が無期契約になるのを嫌い、有期契約の方が賃金などの条件をよくするなんてことも考えられるということなのかなと思いますが、同サイトには「無期転換後の労働条件を低下されることは、無期転換を円滑に進める観点から望ましいものではありません」と書かれています。
法律の趣旨からいったらそうなりますが、自由な契約として選択してもらうわけですから、はっきりとした違法とまでは言えない。やはり、なかなか難しい問題がたくさん出てきそうだなと思うのでした。

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