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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ブラック企業と言われないために

「ブラック企業大賞実行委員会」というものがあるそうです。
弁護士さんやユニオン関係者の方がメンバーとなっていて、先ごろ候補の8社が選定されたというニュースをネットで目にしました。 ネットなどでも投票を受けつけ8月11日大賞が発表されるそうです。
社員が過労自殺した外食関連企業や過労死が労災認定された服飾製造販売会社などだそうです。
ニュースでは企業名がありませんでしたので、検索してみるとサイトがあり企業名と理由が詳細に書かれていました。
選定された8企業は、長時間労働や本人にとって非常に重い成果を要求したり、仕事をろくに教えないのに高い要求をして、できないと本人を罵倒して精神的に追い込むなどしたとあります。
いずれも労基署で労災と認定されたり、損害賠償裁判を起されたりしていて、当該社員が自殺してしまっている会社も多くあります。
私の中ではわりとイメージのよかった有名な国立大学も含まれていてびっくりしました。また、女性が働きやすい職場としてプラスのイメージで語られていた企業も含まれています。

そこに書かれている理由を見ると、確かにブラック企業と呼ばれても仕方がないなあというような内容です。
ある週刊誌の報道によると、そのうちの一つの会社の「理念集」には「365日24時間死ぬまで働け」と書かれているそうで、長時間労働が常態化していたようです。
この国の長時間労働は伝統的なところがあり、多くの会社で残業が当たり前となっています。残業代が減ると困ると考える労働者もいて、長時間労働を減らすのは簡単なことではないようです。

遠い昔の私の会社員時代、「仕事が趣味だよ」と公言している同僚の男性や、「滅私奉公しなさい」と言う上司もいて「何だかなー」と思いましたが、その頃はまだ終身雇用が当たり前で就職すれば正社員として会社に守られていました。
一生懸命働いていれば給料も上がる、最後は退職金もある、家族手当なども結構手厚かったと思います。
時は流れて今、ブラック企業と呼ばれる企業は、企業論理だけで自分たちの利潤追求に社員を利用し尽しているかのごとくに見えます。長引く就職難のために、若い人がとにかく正社員になりたいと我慢して働いてしまうケースもあるようです。

今回選定された企業について、それぞれの企業は多分反論もあるでしょうし、そこで働く人の中には会社と相性がよくて楽しく働いている人もいるのかもしれません。
そんなひどい会社ならさっさと辞めて自分を守ればいいのにという意見もあるでしょう。
しかし、いずれも労働基準監督署に労災と認定されたり裁判で会社側の責任を認定されています。労務管理に問題があると公的な機関にダメだしされているわけですから、当該社員が特殊な例だったとするわけにはいかないと思います。 全社的に労働時間管理など見直す必要があると思います。
何よりも、社員一人が命を落としていることに真摯に向き合い、改善策を講じるべきでしょう。
ニュースには「ブラック企業」のレッテルを貼られ困っている企業もあるとありました。
企業は労働法を守ることを徹底してほしいと思います。そうすれば少なくともブラック企業とは呼ばれないはずです。
私は経営者の方には「法律を守るということは会社を守ることにつながります」と言っています。
法律を守るという当たり前のことを当たり前にやる、それがブラック企業と言われないための方策だと思います。

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