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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社労士よ条文を読もう。

暑い日が続く当地ですが、先週末の土曜日、購読している雑誌社が主催する労働契約法改正に関するセミナーに行ってきました。
講師は多分まだ30代かなと思われる弁護士さんですが、いろいろな著書があり大学の講師もしていらっしゃる方です。
労働契約法の改正については、私も関心の高いことであり当ブログでも随分記事にしています。左側バーの天気予報の下の「ブログ内検索」で「労働契約法」で検索していただくと、いくつもの記事が出てきますが、改正の概略についての過去記事はこちらです。(
参照)
さて、そのセミナーでは、改正法に対応した就業規則というのがテーマでした。ちょうど、過去に作ったパートタイマー用就業規則などの変更をしなくてはいけないと思っていたので、情報を集めるというつもりで参加しました。

受講者は社労士や企業の担当者ということのようですが、多分、ほとんどが社労士だったのではないかなと思います。
何故、そう思ったかというと、開催15分前に私は会場に入ったのですが、すでに教室がほぼ満席になっていて参加者のほとんどが着席していたからです。この業界に入って感じたのですが、社労士の皆さんはセミナーや研修会など実に早めに会場にいらっしゃいます。
30分前ぐらいが常識って感じで、最初は随分驚きました。
時間を守るのはよいことだし、電車の遅延など何があるかわからないから早く会場入りする、良い席をとりたいなど、理由はいろいろだと思います。
私は講師として一般の方のセミナーを担当することがありますが、30分前に会場入りする人はまずいません。だいたい15分前からぎりぎりぐらいの人もいます。って、そんなことはどうでもよいのですが、そんなわけで社労士の方々も本改正について高い関心をお持ちなんでしょう。

内容については私が今まで勉強した以上の目新しいことは何もなく、そういう点では期待はずれでしたが、いただいた資料がよく図表化されてわかりやすかったし、講師の弁護士さんの随所に印象に残る「お言葉」があり、結構興味深く面白く拝聴することができました。
多分、この弁護士さんは、社労士がほとんどの参加者だと意識していらしたと思います。
基本的姿勢の注意として、法律条文を読む、疑問点の解決にはノウハウ本とか経験談的本ではなく、基本書に当たること。基本書とは、『労働法』(菅野和夫著)『労働基準法コンメンタール』(厚生労働省労働基準局編)『労働基準法解釈総覧』(同)などです。
また、判例は必ず判決文の全文にあたることも注意がありました。判決文には様々なことが書かれていて、時に自分と考えが合致する部分のみ引っ張り出すことができるからです。
私は、開業以来ずっとそれをやっています。(判決文については、必要なものだけですが)しかし、それをやってない社労士も多分たくさんいる、それを講師の先生も感じているか知っているかして、わざわざ注意事項としておっしゃったのだと思います。

最後に手を挙げて質問した人の質問がまさに端的にそれを表していました。
「私は、社労士の〇〇と申しますが、お客さんから聞かれたことですが、年齢をよく確認せずに契約したパートタイマーが契約期間中にその会社で定めている定年年齢の60歳になったので、定年ということで契約を終了することができるんでしょうか」
これは、労働契約法条文を読み込んでいれば即座に答えられた質問です。
第7条、12条により、個別に就業規則より有利な条件で契約していた場合にはそちらが優先されます。
ですから、そのパートタイマーは就業規則における定年年齢がきたとしても、個別契約における期間満了までは雇われなければならない。そちらの方が本人にとっては有利だからです。
講師の先生もほぼ同様なお答えをしていました。
「社労士よ。条文を読もう」と思った午後のひとときでございました。

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