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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働法の枠外の働き方

私が時々拝読しているあるブログに、ある会社の訪問記がありました。
その会社は仕事をしてほしい企業や個人とその仕事をしたい人をオンライン上で結びつける会社です。
人材派遣や人材紹介ではなく、具体的な仕事内容が提示され、それについてノウハウを持っている個人が仕事を請け負い成果物を納入します。
フリーの個人に仕事を頼むとなると頼む方もその人が信用できるのか、守秘義務などはどうなるのか、契約はどうのようにしたらいいかと、心配なことがいろいろでてきますが、この会社が中に入り本人確認や契約などについてサポートをしているということのようで、アメリカなどでは同じ形式で大企業もでているそうです。
日本でもこうしたニーズはあるようで、すでに16万件81億円にのぼる発注があったそうです。
発注する企業や個人としては、必要なときに必要なことをしかも高い能力のある人を選択して発注できる、受注する方もいろいろな理由で被用者として働けない、しかし、時間や技術はあるというような場合に仕事ができるので、マッチングすればとてもよいのでしょう。

今、企業はコストの問題でなかなか人を抱えきれないということがあり、しわ寄せが若い人たちにいっています。
働く側も東京などの大都市に出ないとなかなか良い仕事がないなどの問題があります。
しかし、オンラインを使えば地方にいてもできる仕事はたくさんあるので、この会社でも地方にいる人たちの方が仕事を受注する率が高いそうです。
地球規模で人も物も動く時代には、高度経済成長期からずっと続く働き方というのは確かに古いのかもしれないと思います。

フリーになったときには全てのリスクは自分でしょわなければいけないという当然のことが起きます。
フリーで働くということは労働法の適用対象外ですから、労働法上の保護は一切受けられません。仕事中の事故(仕事内容から確立は低いと思いますが)や病気の補償はなく、退職金、ボーナスもない、仕事がなくなっても雇用保険はない、年金も健康保険も自分で全額負担しなければならない。
冒頭にある会社のようなシステムで仕事を得ようとする場合、やはり、発注と受注のバランスということが出てきて、仕事がほしくてもあぶれてしまう人がでてきそうとも思います。
もともと、フリーで働く人たちは自分の能力でやっていこうという人たちだから、そんなことは気にしないのかもしれませんが。

そんな働き方が多数派になると企業もいろいろなことを外注化していくのでしょうか。
自社で人を育てる必要もなくなるし、社会保険料の負担や労働基準法なんて気にせずどんどん業務ができます。
現在は、企業の従業員に対する責任、社会に対する責任というようなことを言って、様々な負担を企業に要求する法制度ですが、従業員ではない個人に企業が仕事を発注すればそのような制約から解放されます。
仕事を受注できるのは、能力のある一部の人になってしまうのではという心配がありますので、結局、企業が得をするのかなとも思うのですが、そう考える私がすでに古い価値観でこりかたまっているということなのでしょうか。
フリーは嫌、会社に入りたい、人といっしょに仕事したいという人も当然いるでしょうから、世の中の流れは、案外人の感情部分で決まっていくのかもしれないとも思いました。

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