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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ブラック企業の基準とは?

先ごろの参院選に当選したブラック企業と噂される外食産業の創業者の反論が、今朝の朝日新聞に掲載されていました。
労災により一人の社員が自殺したのは事実で、会社をあげて命がけで反省しているとのことでしたが、ご遺族に対する謝罪などは一切ありませんでした。
ブラック企業というのなら、その基準を示すべきだとも語っています。労災が多いとか、離職率が高いとか、給料が安いとか、うちは給料は安くないし、しっかり労働時間も管理しているそうです。自殺した社員については研修期間中に適正を見極められなかったのが原因だとのことです。インタビューの中に何度も「命がけで」という修飾語が出てきます。

この会社の実態について私は知りませんから、あれこれ言うつもりはありませんが、ブラック企業の基準をというところにかすかなひっかかりを感じました。農地は企業が取得し農業は株式会社化すべきだとの持論からも推察されるように、効率や目に見える数字などを大事にしている方なのでしょう。
ブラック企業というのはそのような数値化されるものもあるでしょうが、多くはイメージなのだと思います。
人は目に見える数字よりも感覚や感情の面で心動かされる場合も多く、「ブラック企業」というと法令を守らず(労働時間管理はめちゃくちゃ、有給休暇も与えないなど)、若者をこき使い使い捨てするというようなイメージがすでに定着していると思います。
自分の会社がブラック企業ではないというのなら、むしろ、自分が反論のために数字を出すべきではないかと思いました。
労働時間を管理しているというのなら、どのように管理しているか合理的な説明ができるはずです。命がけで反省していると言うのなら、社員の自殺が労災と認定された後、どのように会社の労務管理を変えたのか説明できるはずです。
社内外で多くの人が納得すればもうブラック企業とは言われないでしょう。

以前、当ブログにも書きましたが、最低限労働法令を守っていればまずブラック企業とは呼ばれないと思いますが、
労務管理という観点から見た場合、法律論だけをふりかざしても解決がつかない場合もあります。法律が日々会社で起きる全ての問題をカバーできかるかというとそんなふうにはなっていないからです。
しかも、人は機械ではありません。感情という案外厄介なものを持っています。経営者対社員という関係も人対人というところでは対等な関係です。会社は社員に働いてもらって利益を得ているのです。
経営者がそんなことを考えられるかどうかが大事なんじゃないかなと思います。

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