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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

採用時の健康チェック

一昨日、私の入会している自主研究会の例会で、採用時の健康チェックが話題にのぼりました。


ある会員の顧問先で、最近立て続けに入社後間もなくうつ病になった社員がいて、採用の段階でわかっていればよかったのにという話になったそうです。その会員がいろいろ調べて、ある社労士が採用試験の段階で「健康に関する告知書」を書かせるやり方を推奨していることがわかったそうです。


「貴社への入社を希望するにあたり、過去の病歴ならびに現在の健康状態を下記のとおり告知いたします」からはじまり、「・・・・・入社後に事実と異なる虚偽の記載が判明した場合は、採用を取り消されても異議申し立てを行わないことを誓約します」なとど、本人に記名捺印させるようになっています。

11項目に渡り健康チェックがなされます。既往歴、過去1年間の病歴、通院歴、うつ病はあるか?、現在更年期障害ではないか?等、等です。


これを実際に行ったとしたら、非常に問題のある行為になると思います。


厚生労働省では、労働安全衛生法施行規則にある雇い入れ時の健康診断は、適性配置、入職後の健康管理に役立てるために行うもので、応募者の採否を決定するために実施するものではないとしています。また、採用選考時に健康診断を実施することは、応募者の適性と能力を判断する上で必要のない事項を把握する可能性があり、結果として就職差別につながるおそれがあるとしています。(参照)


上記を推奨しているという社労士は、本人に書かせる告知書だから、健康診断とは違うとでも言いたいのでしょうか。実体としては、健康診断をするのと同じようなものですよね。医者でやるような問診と同じような内容ですから。しかも、採否に取り入れるということをあからさまに書いていますから、そういう点でも問題があると言わざるを得ないでしょう。


聞くところによると、本まで出して同じことを書いているとか、あちこちで手広くセミナーをやっているとか。「社労士もいろいろだからね」という話になりましたが、こんな間違ったことを言っている人に対して社労士会のチェック機能っていうのは働かないものなのでしょうか。同業者同士というのは、どうしても遠慮があるのでしょうか。


ただ、経営者側にしてみれば、できれば健康面で問題のない人を採用したいというのが本音でしょう。面接等ではなかなか把握しきれないこともありますが、履歴書欄の健康状態や、本人を見た目で判断するということしかないのでしょうか。人を見る「眼力」みたいなものは、経営者に必須の能力ということだと思います。経営者になって人を雇うのもなかなか大変なのですね。

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