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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

職場にはびこるパワーハラスメント

職場のパワーハラスメントについては法的規制はありませんが、ここ数年大きな問題となっています。
私も昨年度1年間だけですが、全国社会保険労務士会連合会で月に2度ほどメールや電話で労働者の相談を受けたときに、パワハラについての相談が多いなと感じました。
厚生労働省では、先月「職場のパワーハラスメント対策ハンドブック」を作成して発表しています。(
参照)
それによると、平成24年度の企業調査によると過去3年間に45.2%の企業がパワハラの相談を受け、そのうち70.8%が実際にパワーハラスメントに該当する事例があったそうです。
職場での嫌がらせ、いじめ、暴行などのトラブルで精神障害を発症して、労災補償(業務上の病気として認められることであり、会社にも責任があることになります)を受ける件数も年々増加しています。

今朝の朝日新聞にもパワーハラスメントが取り上げられ、ノルマを達成できない社員に対して「裸になって踊らせる」など信じられない事例が掲載されていました。
この社員は30代男性でフリーターを経てその会社に入り、5年後に体調をくずして辞めたそうですが、会社とはこんなものだと思っていたそうで、「マインドコントロールされていた」と語っています。
自分のおかれた状況がおかしいのか普通なのかわからないというのは、どんな感じなのか私には想像がつきませんが、そんなときに先のマニュアルなどは役にたつかもしれません。

マニュアルでは、パワハラの態様についてよく整理して書かれています。
1.身体的な攻撃  暴行・傷害
2.精神的な攻撃  脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3.人間関係からの切離し 隔離・仲間外し・無視
4.過大な要求   業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
5.過小な要求   業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じ
           る、仕事を与えない。
6.個の侵害    私的なことに過度に立ち入る

1.については、危険を伴うような職場でつい指導に力が入り「何やってんだ、バカ!」と言って一発殴るぐらいの指導が行われることがあるかもしれません。このあたり、マニュアルでは基本的に暴行、傷害は「業務の適性な範囲」には含まれないとしています。本人の受け止め方、業務内容、企業風土などにもよる面があり、パワハラの難しいところではないかと思います。
2.は過去の裁判例では、「目障りだ」「給料泥棒」「いつ辞めてもらってもいいんだ」というような事例が違法とされています。
3.はいじめ・嫌がらせにも該当し、会社の責任を問われると思います。
4.5.6は、何が適正かの判断が各企業により違うため判断が難しくなるところだと思います。

パワーハラスメントというのは、結局個別の状況、当事者の関係性なども関係してきますから、今後多分法制化されていくとは思いますが、なかなか難しい作業になるのかなと思います。

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