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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

台風で欠勤、賃金は?

昨日から今日にかけて全国的に台風の被害がありました。
当地では、交通機関が朝から大幅に乱れました。仕事に行く方は大変だったと思います。
私が車で出勤するころには雨もやみ、遅れて登校する小学生の姿なども見られました。
昨晩、夜遅くたまたまつけたNHKの番組で社会保険労務士が電話で取材に応じていて、「おっ」と思い、途中からでしたが話を聞きました。
台風のために通勤できず出勤しなかった場合、賃金はどうなるのか、有給休暇、特別休暇などになるのか?というような内容でした。
個別の会社で対応が分かれることでもあり、いっしょに見ていた夫が「なんか、歯切れが悪いね」と言うような話でしたが、必要なことは話されていたと思います。

まず賃金はどうなる?という問題ですが、これは欠勤扱いとして支払わないということでも違法ではないと思います。
民法では536条で債務者の危険負担について規定しています。
「当事者双方の責めに帰することができない理由によって債務を履行することができなくなったときは、債務者は反対給付を受ける権利を有しない」とあります。
労働者が自分にも使用者にも責任がない台風という天災により通勤不能となり、債務である「仕事をする」ということができなくなった場合に、反対給付である賃金は受けることができないということになると思います。
「ノーワーク・ノーペイ」(働かない分の賃金は支払わなくてよい)の原則にもあてはまります。

社員が、有給休暇にしてくださいということであれば会社は応じなければならないでしょう。原則としていつ有給休暇をとるかは労働者が決めることができ、使用者は断ることはできないからです。(事業の正常な運営を妨げる場合は別の日にしてもらうよう要求することはできる)会社によっては、就業規則等で何日か前に届出ないとだめとしているような場合は、その規則を盾に断るということも考えられますが、台風という緊急事態ですから、あまり会社がそういうことを強硬に主張するのもどうなのかなと思います。

昨日のテレビでは、会社の安全配慮義務についても簡単にふれていました。
会社は社員に対して職場環境を整え安全に働けるよう配慮する義務があります。昨日も社員の安全を考えて臨時休業とするとしていた会社が報道されていました。
通勤については、会社の指揮命令下ではないので、通常は会社には責任のないことと考えられています。しかし、台風という危険性が高い状況が予想される中で、もし、絶対時間通り出勤しろなどと会社が言ったとしたら、通勤と業務は密接に関連性があるとも考えられていますから、何か事故が起きたときなどにやはり問題がでてくるかなと思います。

「そんなことで、いちいち欠勤だなんだなんて、せちがらいねー」と夫が言います。
そうだねー。特別休暇で賃金もありが一番いいねとは思いますが、会社も利益をあげなくちゃいけないし。「無理をしないで様子を見て来てください。遅刻や休みは事前に会社に連絡しなさい。休んだ時間は有給休暇に振り返るのも可能です」ぐらいが無難な対応ということになるでしょうか。

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