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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

遺族年金の要件改正

遺族年金の要件の改正について昨年末に過去記事にしました。(参照)
現在母子家庭にしか支給されない遺族基礎年金について父子家庭にも支給する改正をすると同時に、配偶者に扶養されている専業主婦が亡くなった場合には、父子家庭になっても支給しないとする案を最初厚生労働省は出していました。
しかし、過去記事にも書いたようにリストラなどで一時的に扶養家族となった男性なども含まれますし、現行では遺族厚生年金が支給されていた事例も不支給になるなど、不利益が大きいということでその案はひっこめられたようです。
先週、専業主婦が亡くなった場合の父子家庭にも支給するということで、閣議決定したと発表されました。

これに関連してちょっと考えることがありました。
私は経済的自立は非常に大事だと思っています。
できれば誰かの扶養家族になんかなりたくない。でも、お金を稼ぐだけが大事で偉いのか。私が身を置いている業界も「あの人稼いでるよ」とか噂をしたりして、何となくそういう人が尊敬されるような空気があります。
でも、その人が人間的に尊敬できそうかというと結構違う場合が多い(あくまでも私見です)
そんなわけで、私は稼いでいる人は偉いという考え方には懐疑的です。専業主婦は金を稼いでないんだから死んでもその家族は経済的に困らないはずだし、年金を支給する必要もないと厚生労働省が考えたとしたら、それは家事労働の経済効果というところで間違っているのではないかと思います。人を雇って家事労働をしてもらったらそれは結構な額になるわけで、それをしてくれる人がいなくなれば、当然、それだけの損失はあるはずではないかなと思います。
遺族厚生年金の支給要件の面からみても、とりあえずはよかったと思います。

もう一つは、厚生労働省が専業主婦は保険料を支払ってないんだから、亡くなっても年金を支給する必要はないと考えたとしたら、どうだろうかと思います。
他の年金は障害年金の一部を除けば、現実に保険料を払っている被保険者か、過去に支払ったことのある人かその遺族が受給できるシステムです。
でも、実際には拠出金という形で専業主婦の基礎年金部分は支払われているので、それも理はないかなと思います。
もし、そうだとしたら、給付の制限というより保険料を支払わずして年金を受け取れるという第3号被保険者のシステムを抜本的に改正した方がよいと思うのですが、なかなかそこには踏み込めないようです。
昨日、新聞の書評欄に人間の平均寿命が150歳になるとしていろいろ書いた本について掲載されていました。
超高齢社会に向かって、どういう人にいくら支払うか、年金制度も抜本的に考えるべきときなのだろうと思います。

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