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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

原発事故自主避難者の苦悩

明日、東日本大震災から3年ということで、このところ被災者の現状や地域の復興の様子などがメディアで盛んに報道されています。
この土、日にテレビで特集番組などが放送され、私もいくつかの番組をみました。その中で、BSの民法局でやっていた番組が印象深かったのですが、原発事故で福島県から広島県に移住した30代の夫婦の話です。
小学校高学年、小学校入学前のお子さん二人と3人のお子さんがいて、現在は夫婦二人で働いてお子さんを育てています。
原発から40㎞離れた福島県内に住んでいたのですが、原発事故が起きた翌日に夫が決断して、親類を頼ってまずは岡山県に避難して、その後広島に落ち着いたということです。

現在、保育園に通っているお子さんは3年前はまだ赤ちゃんともいっていい年で、放射能汚染を恐れたお父さんの決断は、私はけして間違ってはいなかったと思います。
どんなことがあっても子どもを守るのは親の務め、影響がよくわからない以上、より安全な策を講じることは当たり前だと思うし、正しい決断だと思います。
お母さんは「私はそんなに思わなかったんですけど、夫が強く言うので・・・」と語っていましたが、お父さんは言葉少なでしたが、「やっぱり放射能の影響がはっきりしなかったし、怖かったので・・・」と語っていました。
岡山県の親類宅からその後広島市に移り住んで職も得たのですが、広島市は原爆投下という過去の歴史があり、放射能汚染などに対する医療が進んでいて、子どもの甲状腺検査なども無料で受けられるということです。
チェルノブイリ原発事故のときに子どもたちの診療にあたった医師も市内にクリニックを開いていたりして、そういう点では安心できる場所です。

現在、広島市が無償で貸してくれている一戸建ての住宅も、無償期間はあと2年です。
実は、このご夫婦は、元いた場所に念願のマイホームを建てたばかりで、月7万円ほどのローンを払い続けているそうですが、2年間のうちに売ってローンから解放されたいと語っていました。
もといた所にはもう帰れないと言います。
小学生のお子さんがこの土地になじんでいるということもあるし、お父さんはやはり、まだ放射能の影響が怖いと感じる、そして、お母さんの語った言葉を聞いて自主避難された方の複雑な思いが伝わってきました。
「私たちははすぐ逃げてきてしまったので、水もない食べ物もない中で頑張ってた人たちに申し訳ないって言うか・・・、多分、帰ってもうまくいかないんじゃないかと思います」
と言うのです。
親として子を守るためにとった行動なのに、何となく後ろめたさを感じているようでした。お気の毒なことだなと思いました。

原発事故は安全、安心を言い続けてきた政府と東電に責任があることははっきりしています。住宅ローンは債務免除にしてもいいと思うし、それができないなら、売りたい人の家はローンが清算できる金額で買い取るぐらいしてもいいんじゃないかなと思いました。
いつ自分の身に起こるかもしれない被災、被災者の皆さんが救われることは自分を救うこと、このご夫婦に幸多い未来が訪れることを祈るのみです。

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