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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

就業規則を作ってみたい会社

昨日新聞を読んでいて、こんな会社の就業規則作ってみたいなーと思う経営者の記事がありました。京セラ、KDDIの創業者であり、経営破たんしたJALの会長となり再建を果たした稲盛和夫氏です。その経営哲学はただ一つ「従業員の物心両面の幸せ」です。
78歳でJALの会長職を請われ、固辞し続けていたが義侠心のようなものが出てきて、JALが二次破たんしたときの景気や雇用、航空業界の健全な競争がなくなり国民にも悪影響が出るなどの大義を見出して、最終的に会長に就任します。
就任後最初に役員ばかりではなく再建のための弁護士や会計士などがいる前で「経営の目的は全従業員の物心両面の幸せの一点に絞ります。株主のためとかは一切ない。」と宣言します。
「政府や役人からの圧力には私が矢面に立ちます」とも言います。
みんな「はあ?」「何言ってんだろう」「会社再生法適用を申請しているのに、従業員の幸せですか?」という感じで、理解してもらえなかったそうですが、氏はこれを貫き通し短期間で最上場を果たしたのです。

当時、社員は社会から厳しい目で見られていました。稲盛氏は「新しい計画の成就はただ不屈不撓の一心にあり。さらばひたむきに只想え。気高く強く、一筋に」(中村天風の言葉)を各職場の壁に張り出しました。
従業員が幸せになればサービスが向上して業績が上がる、株主価値も上がる。あらゆるところに跳ね返ってくるので、よけいなことを考えず、この一点に絞れば社員もいっしょに努力してくれるというのが氏の持論です。
それは、若かりし頃の苦い経験から生まれた氏の経営哲学だそうです。
鹿児島から京都に出てきて勤めた会社を3年で辞め、支援者も得て京セラの前進となる会社を設立しますが、3年目に高卒従業員全員から賞与や賃上げに対する要求書を出されます。
経営上、とても出せる額ではありません。
60年安保の翌年、当時京都府知事は共産党で京都全体も共産党が強かった時代です。

3日3晩説得を続け、とうとう全員に理解してもらいましたが、考えてみれば見ず知らずの他人の従業員の面倒を一生みることになる経営とは、なんと割にあわないのだろうと思ったそうです。
悩んだ末に会社経営の目的を「全従業員の物心両面の幸福を追求する」と決めます。
少し足りないと思って(この言い回しが何だか愉快ですが)「人類社会の進歩、発展に貢献する」もつけました。
それを貫いているのですから、まさに「ひたむきに想え、気高く強く、一筋に」ですね。
従業員の幸せを第一に考えれば、過労死なんてあり得ないだろうし、従業員も会社のためによく働いてくれるでしょう。
会社経営というのは経営者の経営理念によるところ、でも、多分理念だけではだめで、それを社員に浸透させる発信力、実践していく行動力などが求められるのだなと、あらためて思うのでした。

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