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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

103万円、130万円の「壁」というけれど

政府は女性の活用を図るためにいわゆる「103万円の壁、」「130万円の壁」について見直しをすると発表しています。
前者は所得税がかからず、配偶者控除の対象にもなる、後者は夫が会社員や公務員の場合に、夫の被扶養者として社会保険料の負担がなく給付が受けられる、しかも将来年金まで保険料負担なく基礎年金部分が受け取れるという仕組みになっていて、そこで働く時間を調整して収入のつじつまを合わせる女性が多くいると指摘されています。
130万円については、すでに法律が改正となり平成28年10月から週20時間以上年収106万円以上の人は強制加入(被保険者数500人以下の企業は適用除外)となりますが、いずれにしても収入があっても税金や社会保険料を支払わないでいい場合があるということに変わりはありません。
というわけで、女性たちはそこの「壁」の前で思い切って働けないというのは何とかしなくてはいけないというのが、政府の考え方のようです。

多分、そういう「壁」がなくなったとして働き方を変える人は結構いるかもしれませんが、そうしない人もいるのではないかとも思います。
私の関与先で以前、「パートタイマーで優秀な人には正社員になるように声をかけてるんですけど、なかなかみんななりたがらないんですよ」という話をしたことがありました。
その会社の場合、正社員になるとパートタイマーに比べて就業時間の選択が不可能になりますし、残業もしなくてはいけない。仕事に対する責任の度合いも大きくなるし、パートタイマーの方が家事、子育てをしながら働くのに都合がいいというのが主な理由ということでした。
もちろん、理由の中には夫の被扶養者でいたいからというのもありました。

政府が今そういうことを言いだすのは、女性の社会進出を促すというのが理由としてありますが、やはり、税収を増やしたい、それから、保険料負担なくして給付を受ける人を減らしたいという思惑もあると思います。
今の年金制度の仕組みは、現役世代がリタイア世代を支える仕組みの年金制度ですから、社会保障制度の持続ということを考えたとき、できるだけ保険料負担をしてもらう人が多い方がいいわけです。
しかし、前述の関与先の話にあるように、お金の問題だけではなく、自分の自由になる時間がほしくて正社員にならないという選択をしている主婦パートの人も結構いるのではないかなと私は思っています。
たまに昼間都心へ出たりすると、中高年女性が観劇、映画、美術館、ランチと様々な文化的活動?を行っています。彼女たちのすべてが専業主婦とも思えません。多分、何日かはパートなどして自分のお小遣いぐらいは稼いでいるのではないかなと思います。
人生の時間を会社における労働ではなく、別のことに使いたいという女性がいる以上、今の労働時間を見直さない限り女性の活用は無理だろうと私は思います。
短時間正社員制度、弾力的な労働時間の運用などを押し進めることができれば、本当の意味で女性の能力の活用ができるのではないかと思います。

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