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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

非正規雇用から正社員化への動き

派遣法改正の動きについて反対の意見を書いたのが昨年の8月(過去記事参照)でしたが、その後、圧倒的多数を誇る与党の法案が通り、過去記事で書いたことのほとんどの事項が法律として成立しました。施行は来年の4月1日からで、法律施行後労働市場がどのようになっていくかはまだ不透明です。
しかし、過去記事にも書きましたが、派遣社員をたくさん使って成功した会社の話はあまり聞きませんし、特に、中小企業で成功している会社は社員を大切にするという社風を持つ会社が多いように思います。というわけで、派遣社員を都合のいい労働力として固定化していいように使えるようにしようという陰謀?は、案外業績アップにはつながらないのではないかなと、私はひそかに考えています。
そんな中、最近は大手企業を中心に非正規社員を正社員にするという動きが大きく起きているということが報道されています。

いずれも名前を聞けば誰でも知っている大手デパートやアパレル企業、コーヒーチェーン店などです。だいたいパートや契約社員というような有期雇用の立場にいる人の中で、優秀な人を正社員にするというパターンのようです。
では、どういう人を優秀と判断するのだろうか。
昨日、朝のテレビの情報番組で、コーヒーチェーン店の契約社員からこの度正社員になった40代のシングルマザーのお店での働きぶりが紹介されていました。
彼女は勤続6年、社内でも1割(だったと思います。ちょっとうろ覚え)しかいないコーヒーに関する知識を問う試験に合格した人で、他の人と違う色のエプロンをすることができます。その店の店長もその資格はないので、一目おかれています。
もちろん、それだけでは知識さえあればいいのかということになってしまいますので、正社員に登用された理由は他にもあります。

お店では、自分のやるべき仕事をしながら常にあちこちに気を配り、戸惑っているお客さんにはすぐに声をかけ、動作がゆっくりのお年寄りの片づけはさっと引き受けるなど、自ら積極的に動いてお店のサービス向上を助けているように見えます。
自分の与えられた仕事だけではなく、そこから拡大して与えられた仕事に派生している様々な目に見えない問題を、主体的に動いて解決するのが優秀な社員なのかなと思います。
そんな人だったら、長く働いてほしいと思うのは当たり前で、正社員にするという会社の動きは当然なような気もしますが、ニュースになるぐらいですから、ここ最近の動きなのでしょう。
そのコーヒーチェーン店の場合は、今後店舗数を増やしたいという思惑があり、優秀な人材を確保しておきたいということだそうです。

今後、現役世代の人口減少に伴い、優秀な人を確保する動きは広がっていくものと思います。
優秀な人をたくさんほしいという企業の気持ちもわかりますが、じゃ、優秀じゃない平凡な人はどうなる?非正規のままなのでしょうか。
この社会で商売をして利益を上げている企業の社会的責任として、人を育てるということと、ひとりひとりが活き活きと働ける場を提供するということがあると思います。
普通の人も楽しく活き活きと働ける会社、それには、目先の優劣だけではなく、その人の適性を見極めて教育していくということも大事なのだろうと思います。

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