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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

産業医を探して(2)

さて、昨日の続きです。私なりに考えてみました。あくまでも私見です。
産業医の資格をもっている医師は結構いるらしいのに、積極的に産業医として活動しようとはしない医師が多いのだろうか。産業医になるためには医師の資格がある人は、医師会等で決められた講習を受ければ資格を得ることができるようです。ですから、資格を得るのは講習を受ける時間と費用さえ融通すればとれるのでしょう。
でも、その先、産業医として実務をするかどうかはまた別の話なのかもしれないと思います。
産業医は法律で決められた責任がありますし、最近では、労働者の健康に配慮する義務を怠ったとして、会社といっしょに産業医を訴えた裁判例なども出ています。
通常の医師としての業務がうまくいっていれば、特にそのようなリスクを負わなくてもよいとする考え方もあるかもしれません。

というわけで、どんな裁判があるのかとちょっと調べてみました。
くも膜下出血で倒れた労働者が、産業医に血圧が高めだから注意するようには言われていましたが、積極的な治療を促さなかったことについて訴えた例(三菱電機事件 静岡地判平11.11.25)、会社の定期健康診断の胸部X線の読影で異常を見逃したために、その後肺がんで亡くなったとして遺族が訴えた例(東京海上火災保険海上ビル診療所事件最判平15.7.18) などですが、いずれも訴えを退け、産業医にそこまでの責任はなかったとしています。
しかし、このような裁判例が増えると産業医として企業と契約するのも慎重になるのは無理もないかもしれません。かくして、積極的に産業医の資格についてアピールする医師は少なくなってしまうのだろうか。引き受けるにしても紹介などがないと、どういう会社かわからない会社については、すぐにOKというわけにはいかないのかもしれません。
というのが、私の印象です。

関与先には、社労士仲間に教えてもらった産業医、それから日曜日に行ったセミナーの講師の先生が偶然、以前この病院にいましたという病院が関与先の近くだったので、その情報を知らせました。このどちらかに決まるとよいのですが、法律で決まっている制度ですから、もう少し中小企業に対するサポート体制を整えていただけたらと思いました。
産業医の選任義務のない50人以下の事業所に対しては産業保健総合支援センターという独立行政法人があるのは知っているのですが、そこも産業医の紹介まではしてくれないと、これも研究会の席上話がありました。
公的機関に知りたい情報を確実に届けてもらうには、少しずつ声を上げていくしかないんだろうなと思います。どこでどのように?社労士会という組織を利用するしかないのでしょうが、今日、ちょうど支部の総会があるので、その後の懇親会で社労士会の要職にある方にちょっとお話ししてみましょうか。そんな堅い話はなかなかできる雰囲気ではないので難しいかなーなどと思いをめぐらす若葉の美しい朝でした。

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