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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

職業倫理と有給休暇の取り方

授業参観日に有給休暇を取得してNHKのど自慢に出た50代の女性教諭の振る舞いについて、ネットで賛否両論が起きて話題になったそうです。
私は今朝テレビの情報番組で知ったのですが、ネット社会というのはそういうローカルな私的なこともニュースになって、第三者の批判や論評の対象になるんだなと思いました。
番組中でも街頭インタビューの結果や出演者の〇か×かが真っ二つに割れていました。(街頭インタビュー100人は6対4で×が多い)
×派は授業参観日なのに担任教諭がいないのはまずいし、職場に迷惑がかかる、教師としての職業倫理に欠けるというような理由です。
この教諭は歌手になるのが長年の夢だったこと、NHKのど自慢に出るチャンスは一生に一度あるかないかだと思い、10日前に校長に有給休暇の取得を申し出て許可を得ていたそうです。

この学校の詳しいことはわかりませんが、多分公立の学校だと思うので教諭は地方公務員、そうすると労働基準法は一部適用になるという知識しか私はないのですが(一般職の国家公務員は適用除外)、多分、有給休暇の考え方などはいっしょだと思います。
そうすると、いつでも自由に取得できるというのが原則で、雇い主側は理由により制限することはできないし、職場のルールを守り適性な手続きのもとに申し出ていれば、断ることはできないという考え方が基本です。
校長も「代わりの教員の手配もできるし、のど自慢はなかなか出られないものだから」と許可したそうです。

かなり前にNHKのど自慢の裏側を描いた映画「のど自慢」をテレビで見たことがあります。
様々な事情を抱えた人たちがのど自慢に出演することによって、前向きに生きようとする人情喜劇とでも言いましょうか。
大友康平がかねてより歌のうまい人だと思っていましたが、本領発揮で役者としてもいい味を出していたことが印象に残っています。
その映画によると、全国をめぐるのど自慢が「おらが街」にくることはなかなかないので、地方都市にとってのど自慢は大変なイベントです。予選会にも多数つめかけて本選に出場する(テレビに出演する)のは大変な狭き門のようです。
「一生に一度あるかないかのチャンス」というのもオーバーではないようです。

「職業倫理」を言う人たちは、何があっても教師たるもの授業を放棄してはいけないという主張です。わからないではありませんが、私は、有給休暇は労働者としての権利だし法的に問題のない行為であり、後は本人の内心の自由の範疇なのではないかと思います。
職場の最高責任者の校長の許可も得ているわけで、前述の〇か×かで言えば私は〇ですね。
「職場放棄」などということも言われていましたが、正当な権利を行使しているのですからちょっと違うのではないかなと思います。
代替要員がどうしても確保できないとか、無断で休んだわけでもないのですから、あまり目くじらたてるようなことでもないのではないかと思います。
「職業倫理」は確かに大事ですが、あまりふりかざすと職場は窮屈になっていいことないのではないかなと思います。
倫理観は人によって大きく違います。そのために職場には就業規則がありルールを作っているのですから、そのルール以外の「倫理観」という思想、信条にかかわるようなことは強制しても結局その人のモチベーションが下がるだけではないのかなと思いました。

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