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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

経済優先は間違っているとした大飯原発訴訟

先週、福島第一原発事故後初の原発差し止め訴訟の判決が出ました。原告住民側の言い分を認め原発稼働をしてはいけないというものですが、被告関西電力はすぐに控訴したそうですから、多分、今後最高裁までいくことになるのでしょう。
福井地裁の判決文の要旨はネットで確認することができますが、人が安心して安全に暮らすための人格権(憲法13条、25条)は公法、私法を問わずすべての法分野で最高の価値をもつということを最初に確認して、それが判断の指針になると高らかに宣言しています。明快で気持ちがいい判決文だなと思いました。 当ブログ左側バーの私の似顔絵の下にも書いてありますが、「法律は人を幸せにするためにある」ということの確認でもあると思います。
「地震国(世界中の地震のうち1割がこの小さな国日本で起きていると判決文にあります)日本で原発を稼働させるのは危険すぎる」というごくまっとうな判断にも共感します。

判決の最後で、被告が主張するコストの低減について、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い、低いを並べて論じるような議論には加わらない、たとえ多額の貿易赤字がでるとしてもそれは国富の流出や喪失ではなく、豊かな国土と国民の生活が取り戻すことができなくなることこそが国富の流出であり、経済的利益と人の人生を同列に論じることは愚かしいというようなことにまで言及しています。
福島第一原発の事故をみれば、地震国日本で原発は無理だし、そもそも人間が制御できない原子力などに頼るのは間違っていると思うのが普通じゃないかと私は思うので、この判決にはとても納得できます。
福島第一原発事故前には差し止め訴訟で住民側はなかなか勝てませんでしたが、あれだけの事故が起きたのですから、このような判決がでてくるのは当然のことと思います。

今まで、なんでもかんでも経済さえよければよいというような考え方が随分幅をきかせていたと思いますが、判決は、大事なのは国民の安全で安心できる生活を守ることであり、少しでも危険性があるのであれば経済性など言うことがおかしいというように読めます。
私は、よく「大切なものはお金では買えない」、「お金で買えるものより買えないものを大切に」と子供たちに言ってきましたが、この判決も、ひとたび事故が起きれば豊かな国土も国民の暮らしも取り返しがつかないのだから、そこに経済のことなど入り込む余地はないと判断したものだと思います。
多くの人が故郷を捨てざるを得ず、いまだ帰ることができない現実を事実として受け止めなければいけないと、あらためて思いました。
原発をやめて、他のエネルギーに変換する方向に舵を切り、そこに人もお金もつぎこめば、必ずより良い未来が開けると私は思うのですが、なかなかそういう方向にならないのは残念でなりません。

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