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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「代理出産騒動」に最高裁の判断出る

代理出産について当ブログでも昨年書いたことがありました。(参照)


私は「子供が欲しい」という自らの欲望のために、他人の生命を危険にさらすという行為に強い違和感を感じています。「あれが欲しい」「これが欲しい」という欲望の行き着く果てという感想も持っています。


「実子と認めてほしい」という女性タレントが「○○(夫の名字)の遺伝子を残したい」とテレビで言っていたときには驚愕しました。親族や友人などの限られた人との間の話ではなく、広くあまねく行き渡る電波の中で語っていたことにショックを受けたのでした。

私自身は何の苦労もなく(出産はそれなりに大変でしたが)一男一女を授かったので、彼女の気持ちがわからないのだろうか。と、よーく考えてみました。私は何故彼女に違和感を感じたんだろうか? 「彼女は病気で子宮を失い、子供がほしいのに産めなくなってしまった、お気の毒だとは思わないの?」内なる自分が私に話しかけます。


「愛する人の子供が欲しい」これは女性にとって自然な感情なのだろうか?私自身はそんなこと考えたことはない、でも、そう思う女性もいるだろうとは思います。不妊治療をしている女性たちのことをメディア等で見聞すると、最終的に「夫の遺伝子云々」より「母になった自分」が欲しいのかなあという感じを持ちます。「お母さんになりたい」、それなら私はもっとすんなり受け容れられたかもしれません。「遺伝子」などという言葉を使い、科学的根拠があるかのごとくに自分を正当化しようとした(私にはそう見えた)女性タレントに、私は反感を覚えたんだなということがおぼろげにわかりました。


子供がほしくてもできないという悩みは当人にしかわからないし、そういう立場になったらとても辛いだろうと思います。医学が進歩してそういう人たちが救われるのはとてもよいことだと思います。でも、他人を巻き込んで、その人の生命を危険にさらしてまでやるのはやめましょうよ。というのが私の立場です。


そんなわけで、最高裁がどう判断するか注目していましたが、妥当な判断が出たと思います。


「実親子関係は身分関係の中で最も基本的なもので、様々な社会生活上の基礎となるものだ。単に私人間の問題にとどまらず、公益に深く関わる事柄」として、「どのような者の間に実親子関係の成立を認めるかは、その国における身分法秩序の根幹をなす」だからこそ、「基準は一義的に明確なものでなければならない」として、現行の民法の定めにのっとって決定されるべきだとして、女性タレントの卵子を使っていたとしても、実の親子関係は法律上認められないとしました。


但し、「代理出産がおこなわれているのは公知の事実」であり民法の想定外の現実がある以上早く法制度について検討し、「立法による速やかな対応が強く望まれる」として、現在の法律ではこういう結論しか出せないけれど、早く何とかしなさいというのが最高裁の判断です。


この決定が杓子定規だとか、子供のことを考えてほしいなどの批判もあるようですが、現実にそぐわないからと、今ある法律を無視していたら社会秩序は崩れてしまいますし、個別の事情により判断するなんてなったら、役所の窓口は混乱するだけですから、妥当な判断だと思います。


最高裁の言うように、早急に法整備が必要でしょうし、代理出産についても議論を深めてほしいと思います。

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