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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

もっと労働法の周知を

昨年、埼玉県の富士見市でパートタイマーの方向けのセミナー講師を務めたことは過去記事にしました。(参照)
先日、市役所の担当者の方から、「セミナーに参加できなかった方らしいですが、先生に教えていただきたいことがあるという方がいらっしゃるんですが、先生のところに連絡を差し上げてもかまいませんか?」とのお電話をいただきました。
ちょうど外出先から帰った夕方で、その後はずっと事務所で仕事をするつもりだったので、お電話していただいて大丈夫ですよとお返事しました。
ほどなくその方からお電話があり、当日参加するつもりでチラシをとっておいたけれど、急用で参加できなくてということで、労働基準法に規定のある働くうえでは重要な事項についてご質問があり、お答えしました。

一通りお話しして納得していただいたようでよかったと思いますが、働いているうえで疑問に思ったことがあっても、会社には聞きずらいのかなと思いました。その方はパートタイマーで働いていらっしゃる方ですが、聞けば結構規模の大きそうな会社です。
小さな事業所だったら、なおのこと労働法についての知識は労使ともにないらしいということは、私も経験上感じています。
ネットで検索すれば、様々な情報が得られますが、個別にイレギュラーな状況になると専門知識のある人に聞かないとわかりません。その方の場合も、ちょっとしたイレギュラーなケースでした。何かの折にと思ってチラシをとっておいて、市役所に聞いたのかなと思いました。
お役にたててよかったと思いましたが、対等な立場であるはずの労使関係は少しも対等ではなく、労働者は言いたいことも言えず、疑問点も確認できず働いている場合が多いのだろうかと考えました。
 
数年前だったと思いますが、所属する社労士会支部の研修で労働基準監督官だった会員のお話しを聞く機会がありました。
昭和30年代の頃は、どんな小さな事業所にも労働組合があり、結果、労働基準法などは遵守されることになる、このままいけば、監督官なんて必要なくなるのではないかと本気で思われたそうです。
しかし、現実は、そうはならず、非正規雇用者の増大などにより、むしろ労働基準法の基本的なことすら守られていない事業所も散見されるようになったと、嘆いていらしたのが印象的でした。
弱い立場の労働者は団結するのが一番なのですが、労働組合の組織率は今や18%前後と言われています。
正規雇用と非正規雇用など、労働者同士が分断されていることもあるでしょうし、既存の労組の活動方法も、政治的イデオロギーにとりこまれそうとか、土日に駆り出され自分の時間がなくなるのではないかとか、何となく縛りがきつい団体のような印象を与えたのではないかと思います。
労働組合の結成は自由にできます。労働者が主体となって労働条件をよくする活動をすることが認められていて、むしろ、主として政治運動、社会運動のための活動をする団体は労働組合とは認められません(労働組合法第2条)。今の時代にあったゆるやかなつながりを持った労働組合ができてもいいんじゃないのかなと思います。

さて、労働法を知っていただくために専門家として私にできることは、、細々とブログで発信したり、ご依頼いただけば原稿を書いたり、セミナー講師を務めたりして皆様に少しでも有益な情報をお届けすることだと思っています。当ブログもいつの間にか2000エントリーを超えました。
今年も例年のように9月に足立区の男女参画プラザで講師を務めることになっています。パートタイム労働法の改正もありますし、今までの講座の経験をもとに、昨年使った資料もかなり手直ししなくてはいけないので、そろそろ暇をみて着手しようと思っています。
冒頭で書いたお電話できいた「生の声」も資料に活かしたいと考えています。自分にできることを一つずつ誠実にこなして、少しでも皆様のお役にたてればいいなと思っています。

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