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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「女性の登用」と言うけれど

男女雇用機会均等法が最初に成立したのは昭和60年、その後名称変更や改正がありましたが、かれこれ30年たちます。
遅まきながら、このところ政府はさかんに「女性の活用」と言いだし、経団連もそれに呼応する形で役員企業47社の女性登用計画をまとめたと報道されています。そのうち6割の27社が女性管理職の登用計画などの数値目標を定めているそうです。
私は、民間企業よりむしろ政治の分野でのクオーター制(女性に一定割合を割り振る)の方が、先に行われるべきだと思いますが、全くその動きはないようです。
都議会の5割が女性議員だったら、くだらないセクハラやじなどはなかったと思います。
だいたい、「女性の活用」ってなんか抵抗を感じる表現です。活かして用いるというと、何となくいいように利用されるような気がして、まあ、政府が言いだしたのも少子高齢化でせっぱつまり、社会保障の担い手をとにかく増やしたいという思惑なんでしょう。この機会に、意欲と能力のある女性がどんどん登用されるのであれば、それはそれでよいことだと思います。
しかし、長時間労働や家庭の事情も関係なく全国(場合によっては世界)に異動させられ、常に成果を求められるという働き方を強いられるのでは、ちょっとご遠慮しますという女性もいるでしょう。

青空の美しいお天気の良い日に、こどもの白いおむつをたくさん洗って干して、それが風に揺れているのをながめながら、「これが小さな幸せってやつかなー」なんて、遠い日の若かりし頃思ったことがありました。男に負けずにばりばり働く道を選んでいたら感じられなかったまったり、のんびりした時間です。
日本は長い間、女性が家事、育児を担うのが当たり前という雰囲気でした。女性もどんどん働くようになると、保育園に半分担ってもらうにしても、やはり家事もあり、子どもに付随する様々なやるべきことはある。それをするのは誰?となったとき、まだまだ女性にかかってくる。最近は男性の意識も変わり、単身赴任した妻に変わって子育てをするなんていう例もあるようですが、少数派ですし、そんなことして本当に幸せなのかなという疑問も私にはあります。
意欲、能力のある女性がどんどん働くのはいいことだと思いますし、それに反対するものではありませんが、もうそろそろ男性も含めてこの社会全体の働き方について、みんなが見直してもいいのではないかなと思っています。

家族との時間を犠牲にする単身赴任なんてちっともいいことじゃないと思いますし、自分のキャリアを積むために、日々成長する子どもと接する時間がなくなるなんて、もったいないなと思います。
社会全体の働き方が変わらないから、女性も男以上に働かないと認めてもらえないとか、家庭を大事にしたい場合は、キャリアを積むことをあきらめなくてはいけないとか、それを引き受けられない女性はそこから外れるしかないというような社会は、永遠に「女性の活用」なんてできないのではないかと思います。しかし、女性たちもそのあたりのことは案外しっかり考えていて、企業に取り込まれない「起業」という道を選ぶ人も増えてきたようで、やはり世の中、少しずつ変わっていくのかなとも思います。
そう考えると、男性に比べて結構選択肢があるようにも思えますし、世の中を動かしていくのはやはり女性の力なんでしょうか。

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