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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

熱中症が労災となる場合

当地は今週猛烈な暑さに見舞われ、通勤のために乗った車の外気温度を表す表示が朝から32度でした。この暑さでは、外で仕事している人は本当に大変だろうなと思います。こまめに水分をとり、涼しい日陰で休憩を多目にとる、最近では「塩飴」のようなものもいろいろ売られているので、スポーツ飲料とともにそういうものも利用されるとよいでしょう。
外での作業というと、道路工事、土木・建設現場、清掃、交通整理、植木の剪定などが思い浮かびます。
そのような場合に、「熱中症」になった場合は、労災がすぐに認められるのでしょうか。「業務起因性」、「業務遂行性」を満たしているので、すぐに労災になりそうです。可能性は高いですが、多少の条件があります。
実は、労災となる疾病は、労働基準法施行規則第35条による別表1の2で細かく挙げられています。

その中に「9.暑熱な場所における業務による熱中症」というのがありますから、暑い場所で作業していて体調をくずし「熱中症」と診断された場合は、労災となる可能性が高くなります。
さらに、、夏季における屋外労働者の日射病が業務上疾病に該当するか否かについては「作業環境、労働時間、作業内容、本人の身体の状況及び被服の状況その他作業場の温湿度等の総合的判断により決定されるべきものである。」との通達があります(昭26.11.17基災収第3196号)。
当地のように、朝から30度を超えるような所で炎天下作業していたとしたら、作業環境は該当するでしょう。気になるのは、本人の身体の状況でしょうか。
持病があったり、風邪気味で調子が悪かった、たまたま二日酔い気味なんていうのもあるかもしれません。
そのような場合には、通常の場合より熱中症になる危険性が高いので、前述の通達からすると認められるかどうか微妙なのかなとも思います。

いずれにしても、会社には労働者が安全に働けるように配慮する義務がありますから、熱中症などのリスクの高い職場の場合、当日の健康状態を確認する必要はあるでしょう。多少、状態の悪い人に作業させる場合は、作業量を減らすなどするか、作業中のその人の様子に通常以上の注意を払うなどするべきだと思います。
また、熱中症というのは高齢者が圧倒的にかかりやすいようですから、高齢の労働者にも配慮が必要だと思います。
今朝のテレビの番組では、我慢強い人もかかりやすいと言っていました。
調子が悪くなったらがまんせずに、早めに対応するようにしていただきたいと思います。
見るからに暑さが伝わってくる労働基準監督署のパンフレットはこちらです。(参照)

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