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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ブラックバイトの横行

アベノミスクとやらに喜んでいるのはごくほんの一部の人たちらしく、多くの人たちの暮らしは少しもよくなっていないようです。
昨日、通勤の帰りに聞いていたラジオの情報によると、大学生の仕送り額がここ10年ほど(20年だったかもしれません)で、月額10万円から68,000円に減っているそうです。
学生たちは、生活のために利息つきの奨学金(無利子の奨学金をもらえるのはごくわずかの人らしい)を借りたり、アルバイトをしたりしてしのいでいるそうです。
大学を卒業した時点で借金を背負っているという状況の人も珍しくはなく、多少、学業に支障をきたしてもアルバイトに精を出さざるを得ない学生がたくさんいるとのことです。
そのアルバイトも、今や4割近くに膨れ上がった非正規雇用者との奪い合いのような状況で、そんな中で「ブラックバイト」と呼ばれるような、よろしくないアルバイト先も横行しているようです。
そこを辞めても次が見つからないと困るということから、我慢してしまう学生もいて、ますますそのような悪質な企業がはびこってしまうのです。

ブラック企業のバイト版ということらしいので、若者を長時間労働させる割には賃金が最低賃金ぎりぎりで、残業代もろくに払わないとか、勝手に売り上げのノルマを作って達成しないと、本人に製品を買わせるとか、本来、会社の経費として会社が負担すべき備品が壊れたような場合に弁償させるとか、学生たちの無知につけこんで、いろいろと違法なことをしているらしいということがラジオを聞いていると見えてきます。
私も、以前、全国社会保険労務士会連合会で労働者の相談に応じたことがありましたが、最初から売上〇〇円達成しないで辞める場合は△△円払えというような契約に署名捺印させたりする例がありました。
署名、捺印してしまったので払うまで辞められないのでしょうかというような相談が、ラジオに出演していたユニオンの関係者のところにもよくあるそうです。

労働基準法では、労働契約の不履行について最初から賠償額を決めて契約することは禁じています。それによって、労働者の職業選択の自由が奪われるおそれがあるからです。
ですから、そのような契約は法律違反であり、法令に違反する契約行為は無効ですから、署名捺印しても従う必要はありません。
「ばっかじゃないの」と言って辞めればいいんです。
しかし、労働基準法の知識などない学生たちは悩むことになります。
ラジオでも言っていましたが、そのような教育も是非必要だと思いますし、相談窓口も必要だと思います。
損害賠償の件でついでに書きますと、働いていて現実に重大な過失などがあり労働者が会社に損害を与えた場合は、現実の損害について賠償を請求することはできると考えられています。しかし、使用者は、労働者に働いてもらって利益をあげているわけですから、労働者側に責任があるといっても、損害を100%かぶせるのはおかしい、せいぜい、2~3割でしょう、すなわち、7~8割は使用者が負担しなさいという裁判例があります。
一般的な法解釈もそのような裁判例を参考にしますし、通常の備品などはもともと損害を見越して運営すべきものですから、アルバイトなどの労働者に請求することすらおかしいともいえると思います。

バイト先でトラブルになって困っている場合は、一人で悩まずに、労働相談をしている行政の機関や都道府県社労士会などに是非相談をしてください。

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