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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

経営者は謙虚に法令遵守を

テレビでもよく見かける有名美容家の経営するエステサロンの、ある支店の従業員が所属する労組が、労働委員会に不当労働行為を訴えたと報道されています。
ネット社会の恐ろしいところは、この女性経営者が、当該従業員が管轄労働基準監督署に申告して、その後未払残業代について是正勧告を受けた後、この支店にやってきて、全従業員を飲食店に集めて話したことの録音の一部がすぐに聞けてしまうことです。
確かにテレビで聞き覚えのある声で本人に間違いはないようです。
法律を守ってやっていたら会社がつぶれる。それでも困らないのかと当該従業員に迫ったりしています。
このエステサロンは、全国124店舗で従業員は約1,000人、昨期の売り上げは160億円と報道されています。それだけの規模の経営者が法令遵守についてこのような認識しかないとは、本当に驚きます。

多分、この経営者は若いころからいろいろ頑張って自分のサロンを広げてきたのでしょう。「会社」というより自分のお店的感覚だったかもしれません。しかし、ここまでの規模になり多くの従業員を雇っているのですから、法令を遵守しないとまずいという意識がなかったのかちょっと不思議です。テレビにもたびたび出演していますから、何かまずいことがあれば普通の人以上にバッシングを受けるぐらいのことはわかるのではないかと、ちょっと腑に落ちません。
経営者は、常に労働法を意識しなくてはいけません。
もちろん、自分で労働法を一から勉強するなんて大変ですから、しかるべき専門家、社労士又は弁護士(現状で労働法の国家資格を持つ専門家はこの二つ)と契約して、コンサルタントを受けながら法令にそった労務管理をするべきだったのだろうと思います。

しかし、考えてみると、全国にたくさんある事業所のうち社労士が関与しているのは3割ぐらいと言われていますので、多くの事業所の経営者は、似たような意識を持っているのかもしれません。
「法律を守ってたら会社がつぶれる」
だったらつぶせばいいし、そんなことを言うのは経営者として恥ずかしいことであると私は思います。法律を守ると、会社の利益が出ないと思うのなら、どうしたら利益を上げることができるか考えて経営するのが経営者の役割でしょう。
この社会で商売をして利益を得ようとするなら、社会の法令を守るのが前提です。そうでなければ、正直に守っている会社と正当な競争にはなりません。
経営者たるもの、労働法を軽んずることなく真摯な態度で法令遵守の意識を持っていただきたいと思います。

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