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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

長い老後を考える 退職後の生き方

朝日新聞の朝刊に「ひと」欄というのがあります。


その時々で話題の人を取り上げていて興味深いのですが、30日には定年退職後に数学を学び博士号を取得した方が紹介されていました。大企業のエンジニアを定年退職後、母校の大学の聴講生、学部編入、大学院修士、博士課程と進み、足掛け10年で博士号を取得なさったそうです。


お年は71歳とのことですが、何やら数式の書かれている黒板をバックに笑顔のお写真はとても若々しく感じられます。

数学は頭の柔らかい若い人の方が有利な学問というイメージですが、30歳も年下の指導教官が「粘り強さは人生経験が培った」とたたえているそうです。確かにじっくりと考える粘り強さも必要な学問なのでしょう。高校生の頃数学者に憧れたそうですが、「数学では食べていけない」と親に反対され、工学部に進みエンジニアとして勤めを全うしたそうです。50年以上も過ぎてから夢を実現なさったのですから、素晴らしいですね。心から拍手を贈りたいです。


退職後、市民マラソンを楽しむなど自分の世界を築いていた奥さんに刺激され一念発起したとのことですから、パートナーの存在がプラスになったということで、とても良かったと思います。定年退職後奥さんにまとわりついて迷惑をかける夫なんていうのが、「ぬれ落ち葉」だの「粗大ゴミ」呼ばわりされる昨今ですから。


今年、いわゆる「団塊の世代」(1947年~1949年生まれ)と言われる人達が60歳を迎え、高年齢者雇用安定法が改正されたりして、社労士会でも昨年「2007年問題」として研修などがありました。


退職金を虎視眈々と狙うビジネスプランも盛んのようです。気がつくとテレビ番組もその世代の青春時代の歌など特集する番組が増えたような気がします。何を隠そう、私も極めてその世代に近いので、時々懐かしくてそんな番組を見てしまうことがあります。


平均寿命までの20年から25年の間、その人たちがどう生きるのかということで、オーバーな話、社会が変わるかもしれません。何しろ数が多いのですから。


前述の方は「何の役に立つの」と奥さんにつっこまれて、答えに困るそうですが、基礎的な学問というのは社会の様々な分野の発展を助けるはずです。今すぐには役にたたなくても、工学、経済学などの基本には数学が必要ですから。何らかの形で社会の役にたっている、そして少年だった頃の夢を実現している、老後の生き方の一つのモデルケースではないかなと感じました。その方はまだまだ「青春時代」だと思っていらっしゃるでしょうし、「老後」なんて失礼かもしれませんが。


今後、団塊の世代がどういう生き方をしていくか興味深いですが、できれば、「蕎麦うち」「田舎暮らし」だけで終わってほしくないなと思います。自己完結するのではなく、社会に向かって何かを発信し続けていただきたいと思います。

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