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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

人の心模様を勉強しましょう。

私の少女の頃からの座右の書、夏目漱石の『心』が明治時代に連載されたそのままに朝日新聞に連載され始めてから、毎朝、まず最初に読んでいました。
昨日、連載が終了して何だか寂しく感じます。読みたいときには本を読めばいいわけですが、遠い明治の終わり頃の時代の人たちはどんな思いでこれを読んでいたのだろうと、興味がわいてきます。
今般の連載により、私もじっくり読むことができましたが、読み返してみて思うのは漱石の人間の感情に対する洞察力の鋭さです。
恋をした人の心模様や、夫の妻に対する情愛、子から見た親に対する思いなどが実によく描かれていて本当に感心してしまいます。全く古さを感じずに現代の話としても十分通用します。
漱石については、そんなに色恋沙汰があったようにはみえませんが、「先生」が御嬢さんに恋をし始めたころ、御嬢さんの下手くそな琴の音や生け花が嫌ではなく、むしろ何となく心地よく聞いたり眺めたりしている様子や、Kの出現によりにわかに感じる嫉妬心やあせりなど、恋をしている人の心情が見事に描かれています。

『オイディプス王』を読んだときにも、これが2,000年以上前に書かれた物語なのかと思うほど、人の心の動きは時代を超えて絶対的な部分があるんだなーと感じ入ったものでしたが、『心』にも普遍的な人の感情というようなものが見事に描かれています。
描かれている内容もさることながら、最も私が感心するのはその文章の美しさです。簡潔で流れがよく、声に出して読んでみるとその流れの良さがよくわかります。
丁寧に推敲をする人だったということですから、推敲を重ねてそぎ落とし、これしかないという表現を追求した末の文章なのかもしれません。
来週からは『三四郎』が始まるとのことですが、大昔読んだときにはあまり面白いとは感じませんでした。でも、読み返すと、また何か面白い発見があるかもしれないので、引き続き朝の楽しみとして読んでみようかと思います。

社労士になってから、様々なご相談をお受けしました。判例集もたくさん読みました。労使トラブルになる事例というのは案外感情のもつれのようなものが原因になっていると感じます。
何となくトラブルの匂いがするときには、私はまず「人の感情というのは案外厄介ですよ。冷静に客観的な事実と就業規則にのっとって判断致しましょう」と申し上げます。
話し合いなどがうまくいって円満に終わりましたというご報告をきいたときには「よかったー」と思います。
「人、物、金のうち人に関わる仕事」と言われる社労士たる私たち、人の心模様について深く勉強致しましょう。恋愛経験も大事です。なんちゃって。
秋の夜長、小説を読み、映画を観て、人の心模様について勉強することに致します。ハイ!。

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