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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

職場の受動喫煙防止の努力義務化

ちょっと前のことですが、ある飲み会の席で私の二人隣の席の向かい側に座っている方が、いきなり煙草をスパスパ吸い出しました。
煙草の匂いと煙が大嫌いな私は、「あら、ここ、禁煙じゃないんですか?」と思わず聞いてしまいました。最近の飲食店は禁煙、分煙など当たり前ですから。
「だって、灰皿があるもん。いんだよ」とその方はへっちゃらです。
「私は、煙草の何が嫌いかっていうと、匂いですね。そばで吸われると服とかに匂いがこびりついちゃうんですよ。」と非難めいた口調ではなく、ごく普通の話し方でお話ししました。
「俺は、酒も煙草も両方どんどんやるよ。そうじゃなきゃだめだよ。」
とこちらもごく普通に応じてらして、言う私も私だけど、それにそんなふうに応えて煙草を吸い続ける方もどうなのよと、内心苦笑しました。あちらも、飲み会の席は無礼講と心得ていらっしゃるのでしょう。
世の中の禁煙化もすすみ、企業などでも会社内喫煙禁止にしたり、喫煙室を設けて分煙化するなどの対策を講じているようですが、今年、労働安全衛生法が改正となり、受動喫煙防止に対する適切な措置の努力義務が設けられました。来年6月までの間に施行予定となっています。

法律条文で「義務規定」と「努力義務規定」は大きな違いがあります。
前者は、絶対やらなければならない。やらなきゃ法律違反ということになりますが、後者は「そうできるように努力してください。」「できなければ、まあ、仕方ないでしょう」程度の意味合いがありますから、最初からやらなかったとしてもお咎めはありません。
何故、義務にはしなかったかということが厚生労働省発行の「改正 労働安全衛生法Q&A集」13ページに書いてあります。(
参照)
現時点では、義務化するよりも努力義務として企業に助成金などを出して援助する方がよいという労働政策審議会での意見や、企業に対する調査により「喫煙者の理解が得られない」、「顧客に喫煙をやめさせにくい」というような意見があり、努力義務となったそうです。

最近は、公共施設などでも禁煙が進み煙草を吸う人はかわいそうなぐらい肩身が狭そうですが、まだまだ、冒頭の飲み会にいた人みたいな社長がいる中小企業などがあるのでしょう。(飲み会にいた人は社長ではなく社労士です)
しかし、法律で努力義務にせよ書かれたということ、特に強行法規である労働安全衛生法に書かれたということは、企業も全く無視しているわけにはいかないでしょう。
お咎めなしとは言っても、もし裁判などの場に行けば、安全配慮義務など、他の法律とも合わせて労働安全衛生法を根拠に何も努力していなかった場合には、企業に厳しい判断が下されることになるでしょう。
あらたに喫煙室を設けて分煙化する企業に対する助成金もありますので、(
参照)企業は是非「努力義務」をはたして努力していただきたいと思います。

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