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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

台風による通勤災害

台風18号の影響で、当地は夜通し雨が降り続き朝から時折激しい雨となっています。
台風が来ないうちに事務所に行きましょうと、いつもより1時間も早く家を出ましたが、ちょうど雨が激しいときにあたってしまって、事務所に着いてからしばらくしておさまったので、なんだ、結局いつもの時間で来た方が良かったんだと思いました。
その後、今11時過ぎましたがほとんど吹いてなかった風が吹き出して、いよいよおいでになるのかなという感じです。
さて、このような場合、自転車で通勤中に風にあおられて転んでけがをしたとか、電車が止まってしまい徒歩で通勤途中に飛んできた看板に当たりけがをしたというような場合、労災の通勤災害として認められるのでしょうか。
厚生労働省では、通達を出していて、天災事変の規模が特に大きい場合(例えば、関東大震災等による災害)には、通勤に限らずどこで何をしていようと被災する可能性があり、通勤と災害の相当因果関係(通勤しなければ被災しなかった)が認められないので、通勤災害とはならないとしています。
しかし、東日本大震災のときには地震後帰宅途中に津波に遭って被災した場合に通勤災害としていて、認定の基準や考え方は個別具体的な事例ごとに判断されています。

それほど大規模でない台風などの場合は、自宅にいるよりも通勤することによって被災する危険が大きくなるわけですから、もしも、通勤しなかったらそのようなけがはしなかっただろうと考えられ、通勤とけがの間に相当因果関係があると判断される可能性がでてきます。
通勤災害と認められるためには、「通勤による危険性が具体化した」場合です。他にも合理的な経路だったか、中断や逸脱中ではなかったかなどのいくつかの条件があり、最終的には行政官庁の判断に従うことになります。(判断に納得がいかない場合は不服申し立てや裁判も提起できる)
天災事変に対する当局の考え方は、わかるような気もしますが最初、この通達をみたときは「何で大規模な天災事変だとだめなんだろう」と理解しにくい感じもありました。
また、大規模でなくて小規模であっても通勤による危険性について判断するためには、その災害の発生状況などを知る必要があり、簡単にすぐ認められるというものでもないようです。

実例として挙げられているのは、「集中豪雨により浸水した道路を帰宅した労働者が溺死」した例で、状況は目撃者がいないので不明ですが通勤災害として認められました。
労働者の経路は通行禁止とはなっていなくて、他に適当な道路もなく同僚も少し遅れてそこを通っているので、合理性のある経路として認められる。
被災労働者は崩れた路肩から足を踏み外し転落死したものですが、河川の氾濫によりその経路の状況がはっきりわからなかったという特段の事情があったとされています。
天災事変であっても災害を被りやすい特段の事情がある場合には、通勤に伴う危険と考えるようです。
結局、私にはわかったようなわからないような印象なのですが、台風などにより通勤途中に何等かの被災を受けた方は、とりあえずは労災申請をしてみた方がよいと思います。

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