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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働に対する価値の判断(2)

昨日、簡単に書いた厚生労働省の女性公務員が昇進等で男女差別を受けたとして訴えた事案が、新聞等で報道されています。
昨日、ラジオで聞いたときは係長で頭打ちになっていたのかと思いましたが、そうではなく、その上の課長補佐にもなったようですが、係長昇進後18年間も昇進がなく10年後輩の男性の方が先に昇進したそうで、内規にある昇進の基準から大幅に遅れていたようです。人事院にも問い合わせをしましたが、「人事の裁量の範囲」とされ、提訴を決意したと新聞記事にありました。
自分に落ち度がないと思われるのに、10年後輩の男性に追い抜かれるというのはかなりショックなことだと思います。
男女雇用機会均等法の「総本山」ともいえるような厚生労働省でこういうことが起こっているわけですから、民間企業でもあっても不思議ではありません。昇進を決める人事の中枢にいる人がまだまだ男性が多いからでしょう。そういう意味では企業において、女性管理職を一定割合以上にすると決めることは悪いことではないと思います。今まで、女性だからという理由で排除されてきた人もチャンスが与えられることになると思います。

しかし、このところの政府の「女性が輝く社会」というのは、女性に企業等でどんどん働けといっているように見えます。政策にしても、現在の「103万円の壁」「130万円の壁」をこわすために、専業主婦に対する控除をやめる等の話がでているそうですが、多くの企業で配偶者手当などが支給されていることもあって、さすがの?経済財政諮問会議も簡単にはいかないという話になったと報道されていました。
自由資本主義経済社会だから「金を稼ぐ人が偉い」「どんどん働いて金を稼げ」というのは致し方のないことかもしれないとは思います。
しかし、だからっといってこれからは女性も男性と同様にどんどん働いてお金を稼ぎなさい、お金を稼がない専業主婦を優遇する必要などないといきなり言うのもどうなのよと思います。
専業主婦などやってないで外で働いてどんどん稼ぎ、社会保険料も税金もどんどん払って高齢化社会を支えていかなきゃだめ、と言っているように聞こえてしまいます。

最近では、企業の中で働くことに疲弊して「専業主夫」を望む男性もいるそうで、そもそも、人の生き方は個人が選択するものであり、政府があれこれ言うことではありません。専業主婦も労働していることに変わりはなく、労働の価値はお金を稼ぐことだけではないと思っている人たちもいるはずです。女性が企業等で働きやすくするような政策をどんどん打ち出すことはよいことだとは思いますが、過度の競争、労働組合もない中で孤立化する労働者というような労働環境で働く人が増えても、社会全体の幸福にはつながらないと私は思っています。
自ら選択して専業主婦になった人たちが肩身の狭い思いをしないですむように、また、子育てが一段落したら希望する人は再就職ができるような制度を作っていくことが必要だと思います。メディアは、政府の政策の宣伝ばかりではなく、違う視点からも報道してほしいなと思います。

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