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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

厚労省の年金制度説明の漫画

最近のメディアは、ネットで話題になるとあわてて取り上げる、要するにネットを後追いしている感があります。ネットを見ない高齢者も新聞は読む率が高いと思うので、若い人の考え方などを理解できる機会とはなるでしょうから、悪いことではないとは思いますが。
今朝の朝日新聞に厚生労働省が作成した年金制度の説明をする漫画「いっしょに検証!公的年金」(
参照)の内容がひど過ぎるとネットで話題となっていて、アクセス数も一日千件程度だったのが、今年に入ってネットで騒がれだしてから8万9000件とうなぎ上りで、年金局に苦情の電話もあったと報道されています。
社労士のはしくれである私めですが、労働法中心に勉強しているうちに年金の勉強はおろそかになりがちで、恥ずかしながらこの漫画のことは全然知りませんでした。
というわけで、今日、早速見てみましたら、確かに感覚が古いと感じました。

例えば、年金制度が整備されていなかった時代はお父さんが一人で働き家族全員を養い、高度経済成長をなしとげ、今日の豊かさがあるというくだり。ひどいですねー。
お父さんが一人で家族を養うだけの金が稼げたのは、日本が高度経済成長期という今とは全く違う時代背景があったこと、お父さんが働いている陰では、お母さんが専業主婦として、家事、育児、介護という無償労働を文句も言わず行っていたこと、お年寄りを養うにしても、今よりもずっと平均寿命は短く介護期間も短かったなどの現代とは全く違う状況下にあったことを無視して、当時の男性たちを礼賛するような描き方はいかがなものかと思います。

ネットで話題になっているのは、そこではなく、少子高齢化を解決するためには若い人に結婚して子どもを産んでほしい、だから、「婚活がんばろー」などとする描き方で、「産めよ、増やせよ」と言われているような気がする、無理に結婚しろと言われているみたいでいやだというようなことらしいです。
年金制度を維持するために結婚しろだの、子どもを産めだの言われているような気がするという反発は以前よりありましたから、このような漫画の描き方をすれば、そういう反応があるぐらいは厚生労働省は理解していると思いきや、お役人は浮世離れしているんでしょうか。
若い人たちは漫画に対する審美眼もあるでしょうし、子どもが増えれば経済成長もできるとするその考え方の古臭さのようなものを敏感に感じ取っているのではないかと思います。
現実問題として、経済は成長期を終え、成熟期に入っているという学者もいるし、無理に成長しなくても現実の世の中をよくする方法はあるんじゃないか、又は、ゆるやかな成長の仕方、成長するために「産めよ、増やせよ」じゃないやり方、等、等、そこを考えてほしいと思います。
反発を受けて、手直しをすると報道されていますが、さて、どのように修正されるのか注目することに致しましょう。

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