FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

アギーレ監督の解任、企業だとしたら?

昨日、メディアで大きく取り上げられていたサッカー日本代表監督の解任ですが、報道によると、特にもめた様子はなく、本人も受け容れたということのようです。
かねてよりの八百長疑惑の告発が受理されたことにより、今後、監督の業務に支障がでる可能性があるためということが理由とのことです。
違約金などはないと明言しています。契約するにあたり、業務に支障をきたすようなことがあった場合や、互いの信頼関係を害するようなことがあった場合は解約するというような条項、多分、もっと細かく事項をいろいろ挙げていると思いますが、そういう条項は必ず入っているはずですから、それに該当すれば解約はできるので、後は、多少、金銭面で折り合いをつけた部分があるのかもしれないと思いました。
職業柄、一般企業だとどういうシチュエーションかなと考えてしまいます。
能力を見込み管理職として迎え入れた人が、入社前にいた会社で取引先と不正な金銭の授受をした疑惑が浮上して、やむなく契約の解除=解雇を考えた。企業などの場合、まだ疑惑の段階ですから話し合って退職届を出していただくというのもあるだろうなと思います。

この場合、相手方がすんなり受け入れてくれれば問題ないですが、「私は潔白なのだから辞表は出しません」となった場合、会社としては、解雇ということになります。
解雇理由は就業規則や役員なら役員規則に個別具体的に書いていなくてはいけない。そうすると何になるのだろうと、自分が作った就業規則などを眺めてみます。いくつかの事項を挙げた最後に「その他前各号に準ずるやむを得ない事由のあるとき」などと包括規定をいれるので、だいたいはこれでカバーできますが、会社にとっては「やむを得ない事由」と思っても労働者側がそうではないと主張すると結構厄介かなーと思います。
特に、アギーレ監督のように、今は普通に業務をしているが、今後支障が出るおそれがあるという不確定な理由だと、かなり難しいかなという感じがします。
明らかに支障がでているのならそれを会社として証明できますが、憶測を客観的に証明することはできません。

もちろん、個人として契約しているサッカー代表監督と会社に雇われる契約をする人とでは全然違いますから、比べるのも変なのですが、こんな例からも「日本は解雇がしにくい」という言説もでてくるのは確かにわかります。しかし、代表監督もそうなのですが、採用する側はその人でいいと思って採用したわけで、事前にいろいろ調べることができたのであれば、採用する側にも責任があります。解雇という一方的な契約解除をする場合は、それなりの責任をもってもらうと考えれば、私は、「解雇がしにくい」という言説はあたらないと考えています。
と、大分話がそれてしまいましたが、6月からW杯予選が始まるのですから、良い監督が決まって早く選手がプレーに専念できるといいなと思います。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する