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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

憲法は何のためにある?

かねてより現政権は立憲主義がわかっていないと思っていましたが、昨日、とうとうそこまできたかと思うニュースがありました。
フリーカメラマンがシリアに渡航しようとしたら、外務省に引き留められ、最終的には逮捕をちらつかせられ、パスポートを返納させられたというニュースです。
旅券法が根拠となっているそうですが、明らかに移転の自由、表現の自由など憲法違反と思われます。
憲法では「公共の福祉に反しない限り、居住、移転、職業選択の自由を有する」としていますが、ジャーナリストが普通の人が行けないような所に行って取材して伝えるという行為は、むしろ公共の福祉にかなうことだと私は思います。
そういう人たちがいなくなったら、私たちは紛争当事者のプロパガンダ映像や、彼らの自分たちに都合のいいニュースなどしか目にすることはできなくなります。
今後、「積極的平和主義」の旗のもとに、もし自衛隊が派遣されるような場合に、その地域についての情勢が何もわからない状況では私たちは何も判断できません。民主主義にとって、まず知るということが最も大切なことだと私は思います。

だからこそ、憲法では「一切の表現の自由は、これを保障する」としてかなり強く表現の自由を保障しています。「公共の福祉に反しない限り」などという注釈も一切ありません。
国民主権の国で、国民が何かを判断するためには様々な情報や意見をもとに主体的に判断する必要がありますから、表現の自由は非常に重要なのです。
そして、憲法は、権力者の側が好き勝手なことができないように国家権力に歯止めをかけるために作られています。
普通の法律は、時には利害が反するような様々な人々がうまく暮らしていくために、国家が国民に対して権利や自由を制限するものですが、その制限が不当なものとならないように、国家権力に規制をかけているのが憲法です。
法律を盾に憲法を無視するような行為は本来許されないはずです。

昨日、偶然夜遅くテレビをつけたら、ある情報番組でこの件についてコメンテーターが「憲法に違反して間違っている」とはっきり言っていましたが、何故か、他の司会者は自分の意見を言わず、そそくさとコマーシャルになってしまいました。
政権批判をするこの種のコメンテーターがどんどんテレビから消されているという噂がありますが、言いたいことも言えない、表現の自由のない国にじわじわとなっていくようで、嫌だなーと思う今日この頃です。

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