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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

出産まであと一月、休んでほしいのに休んでくれない社員がいたらどうする?(2)

さて、昨日の続きです。


人間というのは、いつもいつも100%の力を出し切って働けるとは限りません。体調不良や家庭の事情などでベストの時より多少仕事の能率が落ちるということは誰にでも起こり得ることだと思います。


そんな時に同じ職場の仲間として支えあうような関係にあったら、そんな職場は業績もアップするし、社員もずっとそこで働き続けたいと思うのではないでしょうか。


会社というものは、ただ利潤を追求するだけではなく、社会により良い労働の場を提供するという使命もあるはずです。出産間近であっても、休みたいと考える人もいれば、様々な事情で働き続けたいという人もいます。


そんな多様な社員を受け容れてより良い職場環境を作るのは、経営者の考え方ひとつではないかなあと思います。

そのためには、回りの社員に理解を求めるということですね。苦情を言っている社員は妊娠している社員に対してというより、職場に何か不満があるのかもしれません。職場がぎすぎすした雰囲気になっていないか、もしなっていたらその原因を検証する必要がありますね。


昨日ちょっと触れた安全配慮義務についてですが、これは本人とよく話し合って、①定期的な検診は必ず受けること ②検診のつど働き続けても支障がないか医師に確認して、ドクターストップが出たら休業すること③勤務中に体調が悪くなった場合は速やかに申出ること④緊急時の連絡先と医療機関への経路 などについて確認した上で働いてもらうというような配慮が必要になってくると思います。


経営者としてはこれをトラブルと考えず、より良い職場を作るいいチャンスと捉えることが大切だと思います。何か問題が起きた時には社員は経営者の対応をしっかり見ています。「こんな職場なら働き続けたい」と社員が思うように、また、新しい命の誕生というおめでたいことを会社全体で祝うような機運を盛り上げるという方向にもっていけるといいのではないかと思います。


とまあ、以上のことをもうちょっとまとめて、私の理想論を原稿に思い切り書いてしまいましたが、経営者にとってはなかなか厄介な問題だと思います。でも、この事例は妊婦ということでしたが、病気を抱えて働く社員に対する考え方にも通じるものがあると思います。


多様な社員を受け容れて大事にする会社なら、当然お客様を大事にすることができるでしょうし、人材も得られて、長い目で見れば会社にとって有益なことだと思います。


 


 

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コメント


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実に内容の濃い自主研究会ですね。羨ましいかぎりです。

私は産前6週間になったら全ての人は出産手当金を保障に休業するものだと勝手に思い込んでいました。

確かに出産手当金だけだと収入が下がるのでギリギリまで働きたいという方はおられるのでしょうね。


私も自主研究に参加したつもりで意見を述べたいと思います。
まず“他の社員さんから気遣いすることで非常に迷惑と苦情が上がっている”という点ですが、「気遣いして非常に迷惑=いたわりの気持ちがある為無理に仕事をお願いしにくい」、と私は解釈します。
もしいたわりの気持ちがなければ気遣いという言葉は出てこないのではと思います。
本当は「能率が悪いのに居てもらっても邪魔なだけだ」と思いながらも、形式上「気遣い」という言葉を使って苦情を言っているのであれば話は変わりますが、真意がわからないので今回はいたわりの気持ちがある故の迷惑と解釈します。

そこで対処法ですが、私は妊婦さんの業務を他の社員さんと区別する方法をとってはどうだろうかと思います。
隔離とは言わないまでも通常の社員さんの気遣いがさほど及ばない業務を特別に設置して妊婦さんに仕事をしてもらうという方法が最適だと思います。
安全配慮義務があるため軽易な作業で本人と話し合っての処置となります。
このようにすれば他の従業員さんも気を遣うことなく業務できますし、妊婦さんも逆に従業員さんに気を遣って無理することも無いと思います。

卯年 | URL | 2007年04月14日(Sat)19:24 [EDIT]


卯年さん
こんばんわ。

ご意見ありがとうございます。
私の原稿にも軽易な仕事があれば、本人の了解のもとに一時的に変えることも検討したらどうかというようなことが、盛り込まれています。

こういう問題は、法律でバシッと決まって答えがでるわけではないので、研究会の例会でも様々な意見が出て、私も勉強になりました。

労務管理ということになるのだと思いますが、事業主の考え方に左右される面が多いと思います。
社労士としては、目先の利益にとらわれず、良い職場を作る方向で考えていきたいし、発信していきたいと思います。

| URL | 2007年04月14日(Sat)19:55 [EDIT]