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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

学問をリスペクトしない人々

法律を勉強していたとき、憲法に限らず法律学者という方々は一般人が思いもよらないような細かいところまで条文を読みこみ、微に入り、細に入り解釈をしていることに驚くと同時に尊敬の念を覚えました。
私はとてもそこまで考え込むことはできないと思ったからです。
そのような学者の人たちの見識と一般の人たちでは、将棋のプロとアマの実力がとてつもなく違うのと同じぐらいの違いがあるのではないかと私は思っています。
4日の衆院憲法審査会で、憲法学者のお三方が政府が進めようとしている安全保障法案、そもそもその前の集団的自衛権の行使を閣議決定したことについて「違憲」としたということが報道されています。学者がたくさんいるように学説も幾通りもあります。どれが正しいか決めるのはまた難しいです。
でも、3人いて3人とも「違憲」と言ったのなら、少なくともそれについて考える余地は大いにあるでしょう。
しかし、それを受けて、廃案を迫る野党に対して中谷防衛大臣は「違憲ではない」と断言しています。
名だたる学者3人が言ったことを素人が全否定する。学者の方々、さらには学問そのものに対するリスペクトのなさに唖然としました。

政府としては、どうせ数の力で押し切れるからいいと思っているのでしょうか。
さらに、びっくりしたことは、今日、iPhoneのニュースサイトに配信された読売新聞の「集団的自衛権限定容認は憲法違反ではない」とする記事です。
自民党が推薦した長谷部早大教授の見解には「首をかしげたくなる見解である」などとして異を唱えています。さらには、このような政府法案を否定するような学者を参考人として推薦した自民党は、明らかに人選ミスで、もっと緊張感をもって国会にのぞんでほしいなどと「苦言」を呈しています。
自分たちに都合のよい言説だけをとりあげて、違う意見に耳を傾けないのは民主主義じゃないよね。
何よりもここにも学問に対するリスペクトのない人たちがいると思いました。
学者の先生たちは何十年も一筋に勉強してきているんですよ。その人たちが言ってることにもっと耳を傾けようよ。考えようよ。自分の頭でさ。
大昔読んだランボーの詩の中の一節に「君の両肩の上にのっているものを使え」というのがあったような、うろ覚えですが、ふと思い出してしまいました。

思えば、私の業界でも法律条文を軽んじて「実務ができてなんぼ」、「稼いでなんぼ」という風潮があるようなないような・・・。法律論などつまらんとする人たちもいます。
ビジネスの世界ですから実務を重要視するのはよいのですが、その実務も法律という根拠に支えられているということを忘れてはならないと思います。
何よりも「勉強する」ということに対して真摯にありたいと思ったのでした。

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