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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「罪を憎んで人を憎まず」は死語か?少年法改正案成立の見通し

衆議院法務委員会は先日少年法の改正案を可決し、今国会で成立する見込みとなったそうです。(ニュース参照)


このところ国民投票法案など非常に重要と思われる法案が、数の力ですんなり決まり、野党の影の薄さも気になりますが、民主主義ってなんなんだろうと思うことが多くなりました。


それはともかくとして、少年法の改正です。今まで、14歳未満の少年は少年院に送致されなかったのですが、おおむね12歳以上となったそうです。即ち、場合によっては小学生でも少年院に送致されるかもしれません。また、警察による調査権限も強くなるとのことです。

警察による権限を強めることにより、事件の解明が行われやすくなるというメリットがあるとのことです。罪を犯した少年が少年法に守られ、事件の真相さえ知らされないままになってしまう被害者側に配慮したものだそうです。


この改正については、14歳未満の少年による凶悪犯罪が増加しているからというイメージがあります。しかし、警察庁の統計をもとに日本弁護士連合会が出した資料によると、殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪が特別に近年増えているという事実はありません。(日弁連少年法「改正」Q&A)


その日弁連のQ&Aの中にありますが、重大事件を犯した少年の多くは、被虐待を含む複雑な生育歴を持ち、少年自身が人格を傷つけられてきた経験を持つそうです。ごく普通の家庭の普通に見える子が事件を起こすという例もありますが、やはり何らかの影響で「心が病んでいる」子ということになると思います。


被害者側にしてみれば、少年でも罪は罪として償ってほしい、真相もはっきりさせてほしいという気持ちになるのは当然のことだと思います。けれど、そのような自らも人格の形成がうまく成されていないような少年について必要な処遇は、ただ厳しくすればいいのだろうかという疑問を持たざるを得ません。


犯罪を起こすに至るまでの十何年間の生育環境は様々だと思いますが、12歳ぐらいだったら責任はむしろ回りの大人にあるのではないかなあと思います。逆境でも犯罪を犯さない少年はたくさんいるというのが、よく言われることですが、人間は弱いものだと思います。わずかなことで傷つくし、一時的な感情で取り返しのつかないことをしてしまうということがあるかもしれません。


そんな時に人を救うのは結局人しかいないと思います。


私は少年法については勉強していないのでよくわかりませんが、犯した罪について厳しく処遇するだけではなく、「心の闇」に光を当てて人としての暖かい自然な感情を持つことができるような処遇も同時に考えてもらいたいなあと思います。

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