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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

若者よ 少しはひねくれましょう

社員が過労自殺したことに対して、飲食チェーン店のワタミと事件が起きた当時の経営者で現参議院議員の渡辺氏の責任を問う裁判が和解で終結したとの報道が昨日ありました。
会社だけではなく、経営者個人の渡辺氏も責任を認め、遺族に1億3000万円余りの賠償金を連帯して支払うということで決着したそうです。
この裁判をきっかけに、ブラック企業との悪評がたち、経営が傾いてしまい再建も厳しいと報道されています。
一時、ユニークな経営者としてもてはやされた時期もあった渡辺氏ですが、多分、よかれと思ってやっていたのかもしれませんが、最低限の法令も遵守できていなかったようですから、やはり経営者失格と言わざるを得ないでしょう。

この会社は、「就業規則の未届け」、「法定の休憩時間を与えていない」、「残業代を支払わない」などで何度も労働基準監督署から是正勧告を受けているとも報道されています。
労働基準法にある基本的な事項ばかりだそうで、有名企業でもそういう会社は結構あるのだろうかと思いました。
若者を酷使して使い捨てするような会社がブラック企業と言われます。
渦中にいると自分を見失ってしまうこともあるのかもしれませんが、死んだらおしまいです。
終電がなくなるまで勤務させられ、タクシー代が出ないので店で待機したとか、終電で帰った後早朝の本社研修に行かされたとか、研修では渡辺氏の著書に書いてある彼の理念を丸暗記させられたとか、そんな状況が裁判で明らかにされたそうです。
和解になってしまうと原則非公開ですから、裁判内容について詳細はわからないと思いますが、支援していた労組関係者などが多少は明らかにしてくれるかもしれません。

今の若い人たちは素直なのかなと思います。
だって変でしょう? 経営者の書いた理念集を丸暗記させられ何度も何度もできるまで繰り返させられるなんて、仕事の心構えを学ぶということなのかもしれませんが、文章や言葉より現実に見て、聞いて、感じることの方がずっと大切だと私は思います。
「社是」のようなものをみんなで復唱するというのは時々ありますが、「研修」と称して丸暗記させるなんて明らかにやり過ぎではないか、私だったら、変な会社だと思うし、疲弊する前に「こんな会社やってられないわ」と逃げ出します。
そこで頑張って働こうと思っていると、のめりこんで行ってしまうんでしょうか。
若い人は、素直さも大事だけれど、ちょっとひねくれて斜めからものを見るということも大事ではないかなと思います。別にひねくれなくても、多角的なものの見方といいますか、例えば、ブラック企業だとうすうす感じたときにどう行動するか、自分の身を守る術として労働基準法を軽く読んでおくのもよいでしょう。
法令を遵守しない経営者は、社員を大事にする気がないと思って間違いないでしょう。

働くということは人によって様々な目的があると思いますが、多くの人はお金を得ることの他にプラスアルファを求めていると思います。
キャリアアップ、スキルの向上など目に見えるものから、精神的な部分で自己承認欲求を満たすとか、良好な人間関係を作るとか、自分の人間性を磨くとか、いろいろあると思いますが、法令遵守意識の低い会社ではどれも実現できないのではないかと思います。
就職する前に、自分がどんな会社で働きたいかをよくイメージしておくことも大事だと思いますが、世の中は広い、自分の居場所はここ以外にも必ずあると信じることができれば、ブラック企業から逃げ出すこともできるでしょう。
そう、世の中は広いです。若い方々は変だと感じたら、周りの誰かや公的機関に相談するもよし、上から横から斜めから、自分を見つめるもよし、ふっと立ち止まって肩の力をぬいて考えていただきたいと思います。

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