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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

高校生頑張れ !

 昨日から今朝にかけて高校生が「主人公」のニュースが二つあり、どちらも興味をひかれました。
一つは、コンビニでアルバイトをしていた高校生が自分の労働条件に疑問を持ち、ブラックバイトユニオンの支援を受けて使用者側と労働協約を結び、自分だけではなくそこで働くすべての人の労働条件を向上させたというニュース。
もう一つは、愛媛県の教育委員会が18歳以上の選挙権取得を受けて、校外の政治活動への参加について届出を義務化するよう全公立高校に校則の変更を指示したというニュース。
「高校生 頑張れ!」と言いたいような気がしました。一つ目は十分頑張った結果なので良かったねと言いたいですが。

 私の専門はやはり一つ目のニュースですから、それについて書きたいと思います。
当ブログで度々書いていますが、使用者対労働者個人という関係は、本来対等な契約関係ですが、どうしても労働者側が雇われる(選別される)立場にあるために労働者側が弱くなり、少々の疑問点や不利益な点等について甘受してしまいがちです。
しかし、ひとたび労働組合として労働者が団結すると、法律上非常に強い権利が与えられています。組合が労働条件についての交渉を要求すれば、使用者側は誠実にそれに応じる義務があります。
交渉により約束事を決めて文書にしたものが「労働協約」です。
ですから、「労働協約」は労働組合がない限り結ぶことはできません。
この協約は、法律的優先順位としては就業規則より上位にあります。就業規則や個別の契約でで決まっていることも労働協約でひっくり返すことができるのです。

報道によると、15分単位で支払われていて15分未満が切り捨てられていた賃金未払い、レジの精算金が合わないと自腹で支払わされていたこと、2人勤務で休憩時間も完全に労働から解放されていなかったこと、いずれも法違反ですが、それを会社側に認めさせて是正するようにしたということです。
労働協約は、通常は組合に加入している人に効力が及びますが、事業場の4分の3以上の労働者が加入していると未加入の人にも効力が及びます。
加入している人がせっかく良い条件を勝ち取ったとしても、未加入の人が労働条件を安売りするとそちらに流れてしまう可能性があるということや、4分の3以上が加入しているような労組が獲得した労働条件は公正なものであろうと推察され、事業場の全労働者の条件を合せるという観点などから、拡大適用されることになっています。
報道だけではよくわからないのですが、この高校生だけがユニオンとともに使用者と交渉したようですから、この4分の3ルールではないようにも思いますが、使用者側が観念?して今までの悪しき条件を改めることにしたのでしょうか。

この高校生は、2015年1月から週2回ほど働いていましたが、アルバイトは初めてで労働基準法も知らなかったそうです。しかし、同年秋に組合の労働法の出前授業により自分の労働環境に疑問を持ち相談したそうです。自分の状況に疑問を持ってもなかなか行動に移せない人が多いと思いますが、行動して正当な労働条件を獲得した経験は貴重な財産となるでしょう。
まずは、「知ること」がスタートだよね。「知るということは選択肢をひろげること」(開業当初から私のHPに書いています)
高校生諸君! 頑張れ!




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