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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働時間の短縮は各自の意識から?

 以前に書こうと思っていてそのままになっていたことを今日ちょっと書いてみようと思います。
大手食品メーカーが現在の所定労働時間を7時間35分から7時間15分に短縮することで労使が合意したというニュースです。
今年の春闘で決着したそうで、給料はそのままで所定労働時間を短縮したので実質14,000円以上の賃上げになるそうです。
1日20分は月の労働日が約20日としても月400分、年間では80時間にもなりますから大変な短縮になります。何故、そんなことができたのか、ネットで公開されている雑誌の記事などを読むと上意下達ではなく、各個人ごとに「働き方計画表」のようなものを作り、上司や他部署の人とも共有して、誰かが有給休暇取得の際にはなるべく会議を開かないなどして、有給休暇も取得しやすくする、海外との連絡を必要とする部署には積極的にフレックスタイム制を取り入れる、強制的に退館するべき時刻を24時から20時に繰り上げるなどして、各個人の意識を高めることに成功したそうです。


 各個人が効率的に働くには自分はどうしたらよいかを考えることによって、部署全体、会社全体の意識が変わっていくということなんですね。
組織とはいえ個人の集合体ですから、個人がそういう意識を持たないとなかなか難しいということの証明にもなると思います。
この会社は朝型を推奨して朝食を提供したりしているそうですが、それがスタンダードになってしまうと、子どもを保育園に送ってから出勤したいというような子育て世代には都合が悪いので、そういう人たちのことも尊重して朝型を強制するようなことはせず、子育て世代には必ず出勤しなければならない時間帯を設ける通常のフレックスタイム制ではなく、全て労働者側の自由裁量に任せる「スーパーフレックスタイム制」を取り入れたりしているそうで、すべての社員を個人として尊重しているそうです。

何でも人の言うとおり行動するのは、ある意味楽ちんですが、それでは自分が本当に自由に生きているとは言えません。
会社に入って働くのだから会社のいうとおりするのは当たり前と思っている方も多いと思いますが、労働者側が自律的にできることはやってもらうことが、労使ともに良い働き方になるとする考え方でしょうか。
会社に決められた始業・終業時刻ではなく、自分で計画的に考えてなるべく効率よく働くにはどうしたらよいか意識していくという働き方は、会社の言うままよりも大変だろうと思いますが、これから、多様な事情を抱えた人を取り込んで能力を最大限発揮してもらうためには、企業側も意識を変えないといけないのだろうと思います。
この会社は、
「すべての人の人間性を尊重してその人が成長し、能力を最大に発揮できる集団となります」が経営理念の一つということですので、労働者の意識よりもまずは会社経営者の意識なんだろうなと思います。
10年後、20年後にはこの会社が特別ではなくなっていてほしいと思ったのでした。

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