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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

難民にもグローバリズムの恩恵を! 映画「約束の旅路」を観る

連休中に「約束の旅路」という映画を観ました。


親族からチケットをもらったので、何の予備知識もないままに観に行ったのですが、考えさせられることの多い映画でした。


1980年代にアフリカのエチオピアにいるユダヤ人(正確にはユダヤ人の末裔と思われるエチオピアのユダヤ教徒)をイスラエルに移送するという、実際にあった話をもとに作られています。世界史の中に出てくる「バビロン捕囚」、そして「出エジプト」などを思い出しますが、不覚にも80年代にこんなことがあったなんて私は全然知りませんでした。


干ばつのための飢饉や内戦などのため、スーダンの難民キャンプにやってきた人々の中から、ユダヤ教徒の人だけがイスラエルに逃れることができます。このままキャンプにいても生き延びることが難しい状況の中で、母は息子をユダヤ人だと偽るように諭して前日に息子を亡くしたユダヤ人女性に託すのです。

少年は優しいイスラエル人の養父母に育てられますが、月を見ては母を想い、学校帰りに地面の上を裸足で歩いては故郷の大地を想うのでした。


これから観る方のために詳細は書きませんが、自分のアィデンティテイーを捨てることがいかに辛いことか、でもそうしなければ生きていけないとしたらどうだろう。そして、イスラエルにいるのは主に白人系の人たちですから、肌の色の違いによる差別や偏見にもさらされることになるのです。


もうかなり前の話ですが、湾岸戦争が起きた頃、パレスチナ人の外交官の方の講演を聞く機会がありました。


その昔、パレスチナ人とユダヤ人はお互いにいがみ合うことなく暮らしていた。第二次世界大戦中にユダヤ人が迫害を受けたため、ユダヤ人をかくまったパレスチナ人はたくさんいた。パレスチナ人は宗教が違っても隣人を愛する心を持っていたから。ある日、突然自分達が国を追われ、その地がイスラエルになってしまった。レンモツリーが風にそよぐ故郷にもう一度帰りたい。


そんな内容でした。パレスチナの「プロパガンダ」と言えばそうなのでしょうが、私はその方に同情しました。また、報道その他書物等から考えてパレスチナ人を追い出す形で国家を作ったやり方はどう考えても納得がいかないとずっと思っていました。


この映画の中では、アフリカの難民キャンプの悲惨さが描かれています。パレスチナ難民も同じように悲惨な状況です。アフリカの同胞を救うという考え方を一歩進めて、人類の同胞として「全ての難民を救いましょう」というふうにならないかなあと思いました。


私たちは今、様々な局面でグローバリズムとやらに直面します。「今日食べるものがない」という難民の人々と飽食で太り過ぎの人々をグローバリズムというもので平均化できないものなのだろうかと、考えこんでしまいました。


なお、この映画では、ブログ募金キャンペーンをやっています。自分のブログで映画のことをとりあげてトラックバックすれば国連高等難民弁務官駐日事務所に50円寄付したことになるそうです。私も早速やってみました。岩波ホールでの単館上映なので、行ける方は限られてしまうと思いますが、機会があったら多くの方に観ていただきたい映画だと思いました。

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