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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

マタハラが起きない職場にするために

先週記事にしたマタニティハラスメントについて書かせていただいた雑誌の記事ですが(参照)、2017年1月から施行となる「女性労働者の妊娠、出産に関連して、当該女性労働者の就業環境を害さないようにする管理措置義務」について書かせていただきました。
すでに雑誌が発売となったので、それについて当ブログでもちょっと書いておこうと思います。
この法律改正のきっかけの一つとなったと思われる最高裁判決(
過去記事参照)にも、法律条文にもマタニティハラスメント(以下マタハラとします)という文言は一切使われていません。
しかし、マタハラという文言が数年の間に世間に認知され広まった印象があります。
それは、妊娠・出産を契機として様々な不利益を受けたり、職場で不快な思いをした女性が現実にたくさんいたから、言葉としての力を持って一気に広まったのだと思います。
2012年度に1年間だけ全国社会保険労務士会連合会で行っていた「仕事応援ダイヤル」の相談員として、月に2回夜都内の連合会のビルに行き、3時間ほど相談に応じた経験がありますが、その種のご相談が結構ありました。



 正社員からパートにされた、給料が知らない間に下がっている、職場で嫌味を言われたなどですが、前述の管理措置義務が施行されれば、事業主の責任が問われる事案がぞろぞろありました。
雑誌の記事はマタニティハラスメントの定義から始まり、その実例、最高裁判決関連の法律的な考え方、マタハラ防止の対策、就業規則事例等9,000字ぐらいで、かなりまとまったものを書かせていただきました。
私が力を入れて書いたのは、マタハラが起きない職場とするための方策です。
連合会の相談事例でもありましたが、妊娠を告げたとたんに「あなたはもともと能力に問題があると思ってたんで、この際やめてもらおうか」などと言う場合は、日頃から本当に能力不足だったのか、指導はきちんと繰り返し行っていたのか、その記録は残っているのかなどを示せない限り、法律違反となる可能性が極めて高いです。
妊娠する前からの日頃の労務管理が大事だということですね。

法律が施行されれば、社内的な周知活動・啓発活動も必要になります。でも、私が最も言いたいのは、妊娠とは本来おめでたいことのはずです。
親族や友人だったらすぐに「おめでとう、よかったね」と言いますよね。
妊婦を邪魔者扱いしたり、お荷物扱いしたりするということはその職場に何等かの問題がある、問題があるほどではなくても、同僚同士が「仲間」という認識をもっていないからなのだと思います。
「仲間」だったら素直に「おめでとう」と言いますものね。
仲間意識を構築することがマタハラばかりではなく各種ハラスメント防止になると私は考えています。
ただし、様々な人が集まっている職場には、子どもがほしくてもできない人、キャリアのために子どもをあきらめた人などももしかしたらいるかもしれない。マタハラに限らず、少数派にも配慮して労務管理は行われなければならない。
そのために何をどうするか、事業所の実情にあわせてご提案していくのも社労士の役割かなと思います。
そんなことを考えると、社労士というのはやはり面白い仕事だなと思う今日この頃です。

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