FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

年齢無制限に働く時代の到来?

年金支給開始年齢 の引き上げとともに政府は高齢者の雇用を押し進めようとしています。
先週、所属する研究会で関連する原稿を書いてきた会員がいて、私もあらためて勉強し直しました。
今まで、雇用保険の適用は65歳までとされ、65歳を超えて新規に雇用される人に加入資格はありませんでした(65歳前から継続して雇用されている人はそのまま加入し続ける)。
しかし、今年の改正により2017年(平成29年)1月1日以降は年齢に関係なく、所定の労働時間が週20時間以上、継続して31日以上雇用される見込みの人は雇用保険に加入できることになります。
したがって、来年1月1日以降、企業としては、今まで資格取得届を出す必要のなかった新規雇用の65歳以上の人について、届出をする必要があります。
また、現在雇用している65歳以上の人について、加入要件(週20時間以上、31日以上継続雇用)を充たしている人については、来年1月1日付で資格取得届を提出することになります。
ただし、現在、年度始め(4月1日)に64歳以上の人に適用されていた保険料免除措置は、そのまま2020年(平成32年)3月末まで継続されます。

私が 今まで就業規則を作った会社は、65歳定年をご提案しています。もちろん、もともと60歳定年だった会社もあり、その場合には継続雇用で希望者を65歳まで雇用する措置をつくります。
労働契約法の改正により有期雇用で雇用する場合には、更新を繰り返し5年を超える期間に申し込みがあると次の更新時から無期雇用にしなければならなくなり、そのあたりも事業主さんとご相談の上で、期間や年齢に制限を設けることが多いです。
しかし、これからは、労使の協議で合致すれば70歳、または無制限に働き続けてもよいとする考え方もありかなと思えてきました。
「老後破産」とか「下流老人」という言葉が躍り、年金だけでは生活できない人も増えていて、高齢になっても働きたい人はたくさんいるようです。
企業側も今後は若年世代の人数の減少により、人手不足になることが懸念されます。すでに、ここ1~2年は人手不足感が強くなっています。

私の関与先でも、65歳を過ぎてからすでにリタイアしている元社員に来てもらったという話がありました。
その人は週20時間未満で無理なく働きたいとの意向で、雇用保険の加入はなかったのですが、今後、65歳以上の新規雇用者について、今までは関係なかった退職後に受給できる高年齢者に対する失業給付が受給できるようになります(あくまでも働き続けたいという意思と能力があることが前提ですが)。
とすると、週20時間以上で働く方がその人にとっては有利になります。
たったの2、3時間の違いなら、こちらの方が「得」ですよという話も企業としてはしないといけないのだろうか。
雇用保険料や事務手続きの負担もありますし、企業としては20時間未満の方がよいと考えるのだろうか。
社労士としては、情報を提供した上で労使でよく話し合って決めてもらうということになるでしょうか。

私の周りの社労士を見てみれば、世間ではリタイア世代となっている60代後半、さらには70代、たまに80代、ほんの少しだけれど90代でも現役の方がいらっしゃいます。
今年の支部の総会でたまたま会場への道すがらお会いした80代の先輩は、
「80過ぎるとやっぱりきついね。この仕事も結構ストレスあるし」とおっしゃいます。

「でも、その分喜びもあるんじゃないですか?」と私が返すと、
「そうだね。確かに喜びはあるねー」とおっしゃいました。元気で仕事をする秘訣はそのあたりなのかなと思いました。

今後、企業としては高齢者雇用についてただ便利に使い捨てするのではなく、喜びのもてる職場を提供することを目指すとよいのだろうなと思います。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する