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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社労士の不適切な発信

一般の方はあまりご存知ないと思いますが、 私たち社労士については「社会保険労務士法」という法律があり、ここで、社労士制度の目的、どのような業務ができるか、資格や試験、社労士会についてなどが規定されています。
当然、私たちは仕事をする上でこの法律を遵守しなければなりません。
そこでは、社会保険労務士法の目的として、社会保険労務士の制度を定めることにより、
①労働・社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与する
②事業の健全な発達と労働者の福祉の向上に資する
ことを目的としています。(社会保険労務士法第1条)
また、社会保険労務士は①常に品位を保持し、②業務に関する法令に及び実務に精通して③公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない。(同法第1条の2)
として、その後の第2条で社労士ができる業務が記載されています。
私が懇意にしている周りの社労士の皆さんは、勉強熱心で誠実に仕事をされている方ばかりです。
しかし、このところ、ホームページやブログ等で「不適切な発信」をする社労士に対する苦情が増えているそうで、とうとう全国社会保険労務士会連合会宛に指導強化の「お達し」が厚生労働省からでて、連合会から各都道府県社労士会に指導の指針をだしたと、今朝の朝日新聞でも報道されています。

 私は業界内部の人間ですから、その件については以前から知っていました。埼玉県社労士会の会員専用ページ等で内容について知ることができるからです。
どういう発信がいけないのか、まず、怪しいサイトを検索するためのキーワードとして、「100%経営者側」とか、「社会保険料削減又は節約」、「厚生労働省が作成するモデル就業規則は危険」、「障害年金 成功報酬」その他が掲載されています。
社会保険労務士法にある公正さや品位を損なうようなサイトがいけないということなのだと思います。
でも、そんなサイト、私が開業した10年前からありましたよ。
何故、そう言えるかというと、私も自分のホームページを開設するにあたり、かなりの数の社労士のホームページを閲覧したからです。
私には、「いまさら感」があります。何故ずっと放置に近い状態だったのに急に締め付けが厳しくなったのか。

10年前に比べるとネット環境はかなり進歩しました。10年前は閲覧することが主だったと思いますが、ツイッターやSNS、スマホやタブレットもかなり普及して、老若男女、誰でも手軽にネットを閲覧するだけではなく発信もどんどんするようになりました。情報の共有や拡散が早く手軽にできるようになったのです。
こんな変なこと発信している社労士がいるということを誰かが発信したり、つぶやいたりすれば、瞬く間に拡散します。
そして、「苦情」という形で行動に移す人も以前に比べると増えているのかな? そのあたりはよくわかりませんが、「社員をうつ病にする方法」などとサイトに書き込んだ社労士が処分を受けたのも、最初、ネットで騒がれたことが原因です。
その情報は私もたまたまネットで見ました。「あらあら、こんなこと書いちゃって、炎上ビジネスでもやりたいのかね」と思っていましたが、あれよあれよと言う間に懲戒請求まで出されてしまいました。
この社労士は著書もいろいろある人みたいだったので、同様かそれに近いことを活字でも語っていたかもしれません。ネット環境では比べものにならないぐらい早く広くあまねく情報が飛んでいってしまうのですね。

不適切な発信は批判されるべきですし、社労士会として指導するのは当然だと思いますが、昨日書いたメディアの「ネットの後追い」とちょっと似てる構造を感じてしまうのでした。
本来は、組織内部により自主的に解決するべき問題ではないのかと思います。
そうは言っても、10年前に、怪しいサイトを見た私が「これって不適切な発信ではないですか?」と発言するなんて考えてもみませんでした。 同業者の先輩ですし、表現の自由とか考えてしまうし。
自らを律していくのは個人も団体も難しいことなのだなと思います。


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