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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

答えは書籍にあり?

 前回、「答えは法律条文にあり」という記事を書きました。
それでよいのですが、法律条文というのは個別の細かい事情まで想定して書いているわけではなく、根本的成否はわかりますが、労務管理などは、じゃあ、こういう事例はどうなるの?ということが日々現場では発生します。
それをカバーするのが行政通達で、法律の解釈について行政官庁がそれをもとに事業所を指導・監督することになります。
労働基準法については、厚生労働省労働基準局編の「労働基準法 解釈総覧」という通達集があり、私も開業したてすぐに購入して必要があれば見ています。
また、労働法の解釈についていえば、私の「愛読書」は菅野和夫氏のロングセラー『労働法』です。こちらは、法改正がどんどんありますから、買い替えなければならず、今、私は最新版をもっていますが、改訂されるのはわずかな部分なので時々購入を見送るときもあります。
労働法関連のことは、これらの書籍の他に、企業側、労働側、双方の弁護士さんの著作、弁護士会で編纂している関連書籍、判例集等、等、で法律の解釈について調べます。
昨日、必要があって警備員について調べるために『解釈総覧』と『労働法』の該当箇所を読みました。

労働基準法 では、原則1週40時間、1日8時間という労働時間を定めています。それを超えたら割増賃金ということになるのですが、その原則から外れてもよい、すなわち、労働時間の原則を適用しなくてもよい人として、「監視・断続的労働」をする労働者があります。
守衛、団地の管理人、小学校の用務員など、実際の仕事が断続的に行われて、実態として労働をしていない時間がたくさんある仕事です。
その場合には管轄労働基準監督署長の許可を得て労働時間の特例として扱われます。
私は、実際にそのような許可についての仕事をしたことがないのですが、以前、所属する研究会の会員から社員寮の寮母さんについて許可をもらった経験談を聞いたことがあります。
朝晩の食事の世話と施設管理なので、社員がいない昼間は掃除、食材の買い物程度で、本人が自由にしていられる時間が多いということで認められたそうです。

目安としては、労働をしてない時間がしている時間と同じかそれ以上というような場合が認められるようで、前述の『労働法』によると、「高級職員専用自動車運転手」などが挙げらけていました。実際に運転している時間に比べ、待ち時間が長いということだと思います。
私が調べたかったのは、隔日勤務のビル警備員なのですが、これについても通達があり、拘束24時間以内、夜間継続4時間以上の睡眠時間(十分な施設での)、巡回回数10回以下、勤務と勤務の間に20時間以上の休息時間、一箇月に2日以上の休日、常勤であることなどの要件が挙げられていました(平成5年2月24日基発110号)
ビル警備員という職種は過重労働になりがちだそうですが、実態によって実労働時間が長い場合もあるでしょうから、監視・断続的労働としての許可を受けているかどうかは、働く上ではポイントになるだろうと思います。
しかし、実は、働き口のない高齢者を雇うという場合も多く、労働者側も仕事がほしいので文句も言えず働くという場合もあるそうで、私の知らない様々な労働問題があり、それは貧困問題ともつながっているんだなと思いました。


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