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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

時間単位の年休

 昨日は、所属する社労士会の支部の研究会の定例会の日でした。
休憩時間に廊下の給茶機でコーヒーをいれていたら、別の会議室の会議にでていたある会員から、「あっ、鈴木さん!」と呼び止められ、「時間単位の有給休暇って5日が限度だったよね」とのご質問がありました。
「ハイ、年5日が限度です。労使協定締結してできます。」とお答えすると、「労基法だよね」「ハイ、労働基準法39条に書いてあります。」とまたまたお答えすると、「やっぱりそうだよな。」と会議室に戻って、「今、鈴木さんに聞いたらやっぱり年5日が限度だってよ」とおっしゃっているお声が聞こえました。
自信を持ってお答えしましたが、研究会に戻って一応「時間単位の年休は年5日が限度ですよね」とその場に居合わせた会員に確認してしまいました。
皆さん、そうそうと言ってくださって一安心です。

本来、年次有給休暇は仕事から解放されてリフレッシュするための休暇という位置づけですから、 1時間とか2時間とか細切れなのはあまり好ましくないと考えられていましたが、有給休暇取得率が5割をきっているということや、労働者側からの要望が強いことなどもあり、労働基準法が改正され2010年4月1日から施行されています。というわけで比較的新しい概念です。
半日単位の有給休暇というのは、それまでも実施していた企業は結構あったと思います。
それについては、特に法律の規定がなく、労使協定などは不要です。使用者側が認めればよいということになっているため、就業規則で半日単位の年休も認めるとしている事業所もあると思います。
時間単位は労使協定がないとできませんので、実施する場合には事業所の労働者の過半数が加入する労働組合があれば、その組合と、なければ労働者の過半数の代表者と使用者が文書を取り交わして協定を締結します。
協定で決めることは①対象労働者の範囲(業務の正常な運営を妨げる場合には認めないこととすることが可能) ②時間単位年休日数(年5日が限度) ③1日の年次有給休暇が何時間相当か 分単位の取得は認められないため、7時間45分などの事業所は8時間とします。 ④1時間を超える単位とする場合はその時間 と、法律で決められています。

1時間とかの有給休暇というのは、ちょっと歯医者さんに行くとか、その他の通院などにはいいかもしれませんが、時間単位は、労働者及び使用者にとっていいことなのか、私はちょっと疑問です。
休むときにはしっかり休んだ方がいいと思うので、利便性を考えるというのであれば、半日単位を認めれば十分じゃないのかな、使用者にしてみれば管理が煩雑になるでしょうし。
ということで、私の場合は、お勧めはしたことがありません。
しかし、労働者側の要望が強く協定を締結してほしいと言われた場合、労働組合が相手なら使用者は交渉に応じないと労働組合法に抵触してしまいますし、組合がない場合にも正当な理由がなく断ることは難しいでしょう。
結果、労働者側の希望が強ければ協定を締結して法定の範囲で実施するということになるでしょう。



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