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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社員寮での同僚による殺害事件雑感

 先週末、有名自動車メーカーの社員寮内で20歳の社員が19歳の社員を殺害して金を奪ったとして逮捕される事件がありました。新聞やテレビの報道のみによる情報ですので、事件の詳細は私にはさっぱりわかりません。
社労士的には、社員寮内で死亡した社員は労災になるか。使用者責任のようなものは生じるか。が気になります。
これも詳細が不明ですので明確には答えられませんが、労災になるためには、使用者の管理下にあり仕事をしている最中であり(業務遂行性などといいます)、仕事しているがためにそうなったという因果関係といいますか、仕事に原因がある(業務起因性などといいます)という二つの条件がそろわないとだめなので、多分、労災にはならないでしょう。
報道だけですが、仕事中ではなかったようですから。
使用者責任についてもプライベートな時間での事件のようですから、あまり使用者は関係ないと思いますが、事件の全容がわからないので、現時点でははっきり判断できません。

気になったのは、犯人も被害者も人生これからというような若い人であり、なんで、そんなことになっちゃったのかなということです。 
報道によると、消火器で殴打して殺害したそうですが、「消火器で人が殺せるんだ。確かに重いものね。あれで殴られたら大変だよね」と思います。
私は、人は簡単には死なないと何となく思っていたのですが、最近はあまりにも簡単に殺されたり殺したりするニュースが多くて、時と場合によっては簡単に死んでしまうこともあるんだなと思うようになりました。

さて、職場での暴力事件でケガをしたような場合に労災と認められるのはどのような場合でしょうか。
冒頭で書いたように業務中と業務に原因があるとの条件がそろうような場合は認められる可能性が高いと考えられます。
例えば、仕事のできが普段から悪く、それについて仕事中に上司が部下を叱責したところ、部下が逆切れして上司になぐりかかりケガをさせたような場合、仕事に関連する指導や指示が原因であること、業務中の時間であったことなどから、仕事に関連性があると判断される可能性が高いでしょう。
しかし、仕事に関係のない私的な恨みなどで暴力をふるった場合は認められません。
判断に迷うような場合は、必ず管轄労働基準監督署で相談した方がよいでしょう。
労災が適用されると治療費は自己負担なしになりますし、休業して賃金を受けない場合は平均賃金の6割、実質的には労働福祉事業から2割の上乗せがあり、8割が休業4日目から支給されますので、非常に有利です。(最初の3日間は事業主に6割の補償義務があります。)
万が一重い障害が残った場合には等級に応じて一時金や年金が支給されます。

と書いてきて、しかし、職場内でケガをするような暴力事件が起こったというのは、私の周りではあまり聞きません。そんなことが起こらないような人間関係を構築していくこと、また、粗暴な要素のありそうな人は採用しないということは、広義にはやはり経営者の責任なのかなと思いました。
人を見ぬく眼力のようなものは一朝一夕には育たないので、経営者も大変だなと思うのでした。

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