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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

差別には敏感な感性を持とう

今朝、出かける支度をしながら見るとはなしにテレビの情報番組を見ていたら、ある自治体の教育委員会が作成した子育てに関する啓発ポスターのイラストが、「男の子は元気よく」「女の子は優しく」などの昔の固定観念に縛られているとして、印刷代などの賠償請求の訴訟を起こした大学教授の話題を放送していました。
「元気な返事」の文字といっしょに描かれているイラストが男の子、ちょっとよく覚えていませんが、「感謝」とか「優しく」とかいうことに関するイラストは女の子が描かれていたと思います。
その他にも、親の役割として悪いことをしたときに自分で考えさせるときのイラストは父親、失敗したとき慰めているのは母親のイラストでした。
私は、この教授のおっしゃりたいことは良く理解できました。
しかし、世の中はどうもそうではないらいしいということがテレビを見ていてわかりました。

 テレビで街の人の意見(たったの20人ですが)を聞いたところ、大半の人が「そこまで過敏に反応しなくても・・」、「訴訟まで起こすのはよくわからない」と答えていて、テレビのコメンテーターも一人を除いて、同じような意見でした。
あるお笑いタレントなどは、「信号の絵の表示は男性ですよね。あれも男女差別なんですかね」などと、私には理解不能なコメントをしていました。
この教授を変人扱いするような「空気」さえ感じました。

さて、この教授は個人的な感覚だけで訴訟を起こしたのでしょうか。訴訟を起こすということは法的根拠を示し、それについて司法の判断を仰ぐということです。
この教授の根拠としている法律は「男女共同参画社会基本法」(
参照
)です。
性別にかかわりなく男女ともに個性と能力を発揮できる社会の実現を目指すのは、21世紀のわが国社会の最重要課題であるとして、国や地方自治体の行うべきことなどを定めています。
この教授について論評するのであれば、まず、教授が根拠としている法律条文を読んだ上で、読まないまでもどのような法律なのかは知った上で論評するべきではないかと思いました。
法律に興味のない一般の方々はともかくとして、仮にもメディアとして情報を届けるのであれば、それぐらいはしてほしいとも思いましたが、個人的にはテレビはメディアとして「終わった感」があるし、この種の情報番組は、私の場合、「話半分」ぐらいに「ながら視聴」することが多いので、別によいのですが、「この教授は過敏過ぎる、ちょっと変ですよね」的な作り手の意図を感じました。

たとえ、この教授の言うことが少数意見だとしても少数意見だからと言って抹殺することなく、尊重して考えるのが民主主義であり、相手が法律の根拠を示しているのであれば、こちらも法的根拠を示して対抗する、又は解釈に疑義があることを示す、それが法治国家というものだと私は思います。
もっと単純なところから言うと、差別ということについてはかなり感性を敏感にしておかないと、差別される側の気持ちはわからないと思うので、この教授はおかしいと断定せずにじっくりと考えていたたぎたいなと思いました。


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