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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

繰り返される過労死

 長時間労働によるうつ病自殺の損害賠償事件として先駆的な判例の舞台となった大手広告代理店で、昨年入社した新入社員の自殺について労災が認められ、労働基準監督署の調査も入ったそうです。
この事例について、労働基準監督署の認定した残業時間が自殺する前一月に100時間と報道されていました。それを受けて、ある大学教授が「100時間ぐらいで自殺するなんてだらしない」的なことを書いたとかで炎上して、謝罪したというようなことも報道されました。
報道によると、自殺した社員がSNSで語ったいたところによれば、土、日はほとんど休めず、睡眠時間が2時間しかとれなかったそうです。
そうなると、多分残業時間は100時間どころではなく、それをはるかに上回っていたのではないかと推察されます。一月25日出勤して1日5時間の残業としても125時間です。
休みがなければ出勤日数はもっと増えるし、深夜遅くまで働いていれば1日の時間数ももっと増えるはずだからです。
労働基準監督署が必ずしも真実の残業時間がわかるかというと、タイムレコーダなど客観的数字により算定しますから、表に現れない時間を見逃す可能性はあるのではないかと思います。それはそれで致し方ないことと思います。

 何が言いたいかといいますと、件の大学教授と同じように報道のみで、100時間ぐらいでだらしないとか、さっさとやめればよかったのにとか、そんな言説があるからです。
ニュースの裏には表に現れないこともあるということを理解しておかないと、表層だけ見てしたり顔で評論しても真実にはたどりつかないということです。人一人が自殺までするのは大変な何かがあったのだと思います。渦中にいる人は自分が見えなくなりがちですし、まして、自殺した社員は病的なレベルになっていたでしょうから、軽々に批判することはできないのではないかと思います。
最近、じっくりと何かを考えたり議論したりする風潮がなくなり、今見えていることだけを見て何かを判断してしまう現象が結構多いような気がします。
みんな、忙しいんでしょうか。忙しかったら他人のことなんか構わないかな?
暇な人がニュースの表層のみで批判するんだろうか。
私にはよくわかりません。

息子に以前もらったボブ・ディランのCDを聞きながらそんなことを考えました。
それにしても、ボブ・ディランがノーベル文学賞とは、今年一番のサプライズです。
彼は社会に向かって自分の思いをぶつけているところが評価されたんでしょうか。英語がよくわかれば詩の良さがわかるのかなー、歌詞を見てみると確かに韻を踏んでいるのはわかります。
でも、彼の良さは私は独特の「声」だと思うので、ノーベル賞をもらったことは良かったとは思うけれど、文学者というよりやはりシンガーソングライターとしてその歌を楽しみたいと思います。

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